撮影法通りに撮影することで、どの医療施設で撮影しても同じ質の画像を提供することができます。特に整形領域では過去の画像との比較が重要なので、いつでも同じ画像が撮れるようにならなければいけません。
国家試験では具体的な撮影方法が稀に問われますが、それよりも撮影法名(特にカタカナのもの)が問われることが多いです。要点を押さえれば簡単なので受験生の方はぜひ覚えておきましょう。
もくじ
頭部
最近ではCTのみで骨折・出血の有無を診断することも多いですが、被ばく量の多さから若い方にはX線撮影のみをおこなうこともあります。
- タウン法
副鼻腔
鼻詰まり等で耳鼻科からの依頼が多い撮影です。蓄膿や副鼻腔周囲の骨折を診断します。
- コールドウェル法
- ウォーターズ法
乳突蜂巣
最近では耳鼻科でもめったに依頼されず、基本的にCTで撮影しています。
- シューラー法
- ステンバース法
- ゾンネンカルプ法
- マイヤー法
視神経管
- レーゼ‐ゴールウィン法
- 戸塚法
肩関節
- スカプラY撮影
股関節
股関節頸部骨折を疑う際によく撮影されています。
- ラウエンシュタイン法
膝関節
膝関節脱臼の診断には屈曲の角度を変えながら撮影します。
- スカイライン撮影
踵骨
- アントンセン撮影
ちなみに、Ⅰ法とⅡ法があります。
骨盤計測
基本的に産婦人科領域で骨盤の形態異常などを計測するのに使われます。
- グッドマン撮影
- マルチウス撮影