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国試要点 感染症

 診療放射線技師国家試験で問われやすい要点をまとめています。誤字・脱字・修正点などありましたらコメントやTwitterにてご指摘いただけると幸いです。

他にもまとめた国試要点があるので下記ページからどうぞ

国試要点 目次

垂直感染・水平感染

垂直感染

母親から子供への感染(胎盤母乳などを介した感染)

B型肝炎梅毒AIDS(後天性免疫不全症候群)HIV(ヒト免疫不全ウイルス)など

水平感染

接触、空気、経口摂取などを介する個体から個体への感染

インフルエンザ口蹄疫など

性感染症

原因として一番多いのがクラミジア、ついで淋菌

他にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)、ヘルペス、梅毒など

院内感染

入院中の患者に対して新たに起こる感染症

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)緑膿菌は頻度が高い

他にVRE(バンコマイシン耐性腸球菌)、結核菌など

日和感染

 宿主の感染に対する防御能が何らかの原因によって低下した時に通常ではほとんど病気をおこさないような病原体によって引き起こされる感染症

MRSA、VREなどの薬剤耐性菌
緑膿菌、セラチア、クレブシエラ、エンテロバクター等のグラム陰性桿菌、結核菌などの細菌
カンジダ、アスペルギルス、クリプトコッカス、ニューモチスティスなどの真菌
トキソプラズマ等の原虫、ヘルペスやサイトメガロなどのウイルス

感染予防

 ワクチンによる予防接種には「定期接種(A類疾病、B類疾病)」と「任意接種」がある。

A類疾病(集団予防)

 予防接種を受けるよう努めなければならない(努力義務)

B類疾病(個人予防)

 努力義務はない

任意接種

 周囲環境や家族状況を考慮する

感染症法(感染予防法)

 1類感染症~5類感染症、新感染症を診断した場合は保険所長を経由した後に都道府県知事に届け出をしなければならない。5類感染症は7日以内、それ以外は直ちに届け出ること。

分類感染症の疾病名
1類感染症エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱
2類感染症急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、結核、鳥インフルエンザ(H5N1)
3類感染症腸管出血性大腸菌感染症、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス
4類感染症E型肝炎、A型肝炎、黄熱、Q熱、狂犬病、炭疽、鳥インフルエンザ(H5N1を除く)、ボツリヌス症、マラリア、野兎病など
5類感染症インフルエンザ(鳥インフルエンザを除く)、ウイルス性肝炎(E型肝炎及びA型肝炎を除く)、クリプトスポリジウム症、後天性免疫不全症候群、性器クラミジア感染症、梅毒、麻しん、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌感染症など
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