第66回診療放射線技師国家試験を解説#PM41~45

午後 問41

波長が0.041nmである光子のエネルギー[keV]はどれか。
ただし、プランク定数 = 6.6 × 10-34Js、光速度 = 3.0 × 108 m/s、1eV = 1.6× 10-19J とする。

  1. 4.8
  2. 12
  3. 20
  4. 30
  5. 48

解説

E = 12.4 / λ = 12.4 / ( 0.041 × 10 )

答え 4

午後 問42

原子番号Z、質量数A、密度ρ[g/cm3]の物質1cm3中の電子数はどれか。
ただし、アボガドロ定数をNAとする。

解説

物質1cm3中の原子数はρNA/A、1原子あたりの電子数はZ個

答え 4

午後 問43

原子核について誤っているのはどれか。

  1. 核子は強い相互作用で結合している。
  2. 直径はおよそ10-15から10-14m である。
  3. 中間子はクォークと反クォークで構成されている。
  4. 1核子当たりの結合エネルギーはおよそ20MeVである。
  5. 中性子はアップクォーク1個とダウンクォーク2個で構成されている。

解説

1核子当たりの結合エネルギーはおよそ8MeV

答え 4

午後 問44

N個の放射性同位元素の放射能がAであるとき半減期はどれか。

解説

A = λN、λ = loge2 / T

答え 4

午後 問45

診断領域X線のエネルギースペクトルを図に示す。
正しいのはどれか。

  1. Aの管電圧は95kVである。
  2. AとBの管電流は同じである。
  3. AとBのターゲットは異なる。
  4. Bにフィルタを付加するとAの形状に近づく。
  5. AとBにL殻への遷移による特性X線が認められる。

解説

  • 光子数が異なるので管電流は異なる
  • 単一スペクトルのエネルギーが同じなのでターゲットは同じ
  • フィルタは低エネルギーを抑える役割をもつ

答え 1

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