サイトアイコン 放射線技師の学習ブログ

第66回診療放射線技師国家試験を解説#PM61~65

午後 問61

水中の小さな空洞内に満たされた質量mの空気にqの電離電荷が生じた場合の水吸収線量Dはどれか。ただし、空気中に1イオン対を生成するための平均エネルギーをWair、素電荷をe、空気に対する水の質量衝突阻止能比を (Scol/ρ)w, airとする。

解説

答え 2

午後 問62

放射性試料を検出器で 5 分間測定し、5500カウントが得られた。また、バックグラウンド計数値は60分間で3000カウントであった。
この試料の正味の計数率[cpm]はどれか。

  1. 10
  2. 100
  3. 1050
  4. 1100
  5. 2500

解説

( 5500 / 5 ) – ( 3000 / 60 )

答え 3

午後 問63

放射線検出器と関係する事項の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ

  1. GM 計数管             不感時間
  2. 半導体検出器            W値
  3. 自由空気電離箱           吸収線量測定
  4. イメージングプレート        フェーディング
  5. シンチレーションカウンタ      アニーリング

解説

答え 1,4

午後 問64(修正問題)

1回の照射による変化を繰り返し読み取り可能な検出器はどれか。3つ選べ

  1. MOS FET
  2. 蛍光ガラス
  3. イメージングプレート
  4. フラットパネルディテクタ
  5. ラジオクロミックフィルム

解説

他に熱ルミネセンス線量計(アニーリング(加熱)によって繰り返し利用可能)やOSL線量計など

答え 1,2,5

午後 問65

光子線の線量計測で誤っているのはどれか。

  1. 照射線量は電子平衡状態で測定する。
  2. 電子平衡状態では吸収線量とカーマは等しい。
  3. 照射線量には二次電子から発生する制動放射線による電荷が含まれる。
  4. 電子平衡状態では物質の吸収線量は質量エネルギー吸収係数に比例する。
  5. カーマには荷電粒子の初期運動エネルギーに制動放射線として放出されるエネルギーが含まれる。

解説

照射線量には二次電子から発生する制動放射線による電荷は含まない

答え 3

モバイルバージョンを終了