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第66回診療放射線技師国家試験を解説#PM66~70

午後 問66

α線源とβ 線源の混合線源を2πガスフロー比例計数管で計測した場合の印加電圧による計数率の変化を図に示す。
α線源の放射能[Bq]はどれか。ただし、α線、β線に対する検出効率は1とする。

  1. 500
  2. 660
  3. 830
  4. 1000
  5. 1660

解説

2πガスフロー比例計数管であるのでカウントを2倍にすることを忘れずに!

低い印加電圧のプラトーは約30000カウント/分であるため
2 × 30000 / 60 = 1000

答え 4

午後 問67

アルミニウムでの最大飛程が0.5 cmであるβ線の最大エネルギー[MeV]はどれか。
ただし、 アルミニウムの密度と質量阻止能はそれぞれ2.7g/cm3、1.5MeVcm2/gとする。

  1. 1.0
  2. 1.5
  3. 2.0
  4. 2.7
  5. 4.1

解説

最大飛程 R = 0542 E – 0.133 ( 0.8 < E < 3) より
E ≒ 2.7

もしくは、アルミニウムの最大飛程・密度・質量衝突阻止能から求めると
E = 0.5 × 2.7 × 1.5 = 2.0

答え 3 or 4

午後 問68

X 線撮影時の診療放射線技師の行為で適切なのはどれか。

  1. 肩関節正面撮影時に整位を透視下で行った。
  2. 尿道造影検査時に造影剤を逆行性に投与した。
  3. 血管造影検査時に造影剤を血管内に投与した。
  4. 骨盤正面撮影時に卵巣防護の目的で鉛プロテクタを使用した。
  5. 頸椎側面撮影時に耳に付けているピアスを外すように指示した。

解説

皆わかっていると思うけど、観察部位をプロテクタで隠してしまうので選択肢4は間違い

答え 5

午後 問69

X線撮影でコントラスト対雑音比〈CNR〉を向上させる方法で正しいのはどれか。
ただし、他の条件は一定とする。

  1. 照射野を広くする。
  2. 管電圧を低くする。
  3. 撮影距離を長くする。
  4. 管電流を小さくする。
  5. 撮影時間を短くする。

解説

CNRは管電圧で変化する
他の選択肢では変化しない

答え 2

午後 問70

X線撮影条件が75kV、400mA、0.4s、100cmのとき、蛍光量が90であった。
X 線撮影条件を75kV、200mA、0.2s、150cmに変更したときの蛍光量はどれか。

  1. 10
  2. 15
  3. 20
  4. 30
  5. 45

解説

90 × ( 200/400 ) × ( 0.2/0.4 ) × ( 100/150 )2 = 10

答え 10

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