第66回診療放射線技師国家試験を解説#PM91~95

午後 問91

ROC解析について正しいのはどれか。

  1. 解析結果は物理的評価と一致する。
  2. ROC曲線の横軸は真陽性率である。
  3. ROC曲線下の面積の最大値は0.5である。
  4. ROC曲線は評価の難易度に影響されない。
  5. ROC曲線間の統計的有意差検定にJackknife法が用いられる。

解説

  • ROC曲線の横軸は偽陽性率である
  • ROC曲線下の面積の最大値は1である
  • ROC曲線は評価の難易度に影響される

答え 5

午後 問92

DQEで正しいのはどれか。

  1. 面積の次元を持つ。
  2. X線光子の利用効率を表す。
  3. 出力画像のSN比に対応する。
  4. NEQと入射光子数との積である。
  5. 同一の値であれば解像特性は等しい。

解説

DQE = ( S/N )out2 / ( S/N )in2 = NEQ / q

答え 2

午後 問93

放射線防護体系に対する考え方で正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 医療被ばくは線量拘束値を超えてはならない。
  2. 被ばくを伴う行為は正当化されなければならない。
  3. 防護の正当化は経済的・社会的要因を考慮しなければならない。
  4. 医療被ばくを除き、個人の被ばくは線量限度を超えてはならない。
  5. 被ばく行為は最適化、正当化、線量限度の順に考慮しなければならない。

解説

  • 医療被ばくに線量拘束値は適応されない
  • 防護の正当化はもたらされる便益が放射線のリスクを上回らなければならない
  • 被ばく行為は正当化、最適化、線量限度の順に考慮しなければならない

答え 2,4

午後 問94

局所被ばくの場合に実効線量が最も低い組合せはどれか。
ただし、放射線加重係数、組織加重係数は国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007年勧告の値とする。

  1. 食道      光 子
  2. 乳房      電 子
  3. 唾液腺     陽 子
  4. 甲状腺     α粒子
  5. 生殖腺     中性子

解説

組織荷重係数
 食道・甲状腺:0.04 、乳房:0.12 、唾液腺:0.01 、生殖腺:0.08

放射線荷重係数
 光子・電子:1 、陽子:2 、α粒子:20 、中性子:2.5~20

答え 3

午後 問95

診療放射線技師法で正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 照射録は、指示をした医師又は歯科医師の署名を受けなければならない。
  2. 医師又は歯科医師の具体的な指示を受けなければ、放射線を人体に照射してはならない。
  3. 医師又は歯科医師の指示の下に、放射線照射器具を人体に挿入して照射を行うことを業とする。
  4. 業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならないが、診療放射線技師でなくなった後はこの限りではない。
  5. 医師又は歯科医師の包括的な指示のもと、診療の補助として造影剤注入のために静脈穿刺を行うことができる。

答え 1,2

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