もくじ
午前 問31
認知症の核医学検査で正しいのはどれか。
- 123I-IMP投与3時間後の画像で診断する。
- 123I-MIBGの心臓の集積は前頭側頭型認知症で低下する。
- 画像統計解析では若年健常者から得られたデータベースと比較する。
- 123I-イオマゼニルはLewy〈レビー〉小体型認知症の診断に用いられる。
- 早期のAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症では前頭葉の血流は保たれる。
解説
- 123I-IMP投与20~30分後の収集画像で診断
- 123I-MIBGの心臓の集積はパーキンソン病、レビー小体型認知症で低下
- 画像統計解析では高齢健常者から得られたデータベースと比較
- 123I-イオマゼニルはてんかんの診断に用いられる。
答え 5
午前 問32
肺の核医学検査で正しいのはどれか。
- 肺塞栓症では換気の低下を認める。
- 99mTc-MAAの分布は投与するときの体位の影響を受ける。
- 133Xeを用いた肺換気シンチグラフィでは側面像を撮影する。
- 99mTcガスを用いた肺換気シンチグラフィではSPECT撮影はできない。
- 81mKrを使用した肺換気シンチグラフィでは肺からの洗い出しを評価する。
解説
- 肺塞栓症は肺血流シンチグラフィでは欠損像、肺換気シンチグラフィではほぼ正常換気分布となる
- 133Xeを用いた肺換気シンチグラフィでは仰臥位(または座位)にて前後面、両側面、両斜位の8方向を撮像
- 99mTcガスを用いた肺換気シンチグラフィではSPECT撮影ができる
- 133Xeを使用した肺換気シンチグラフィでは肺からの洗い出しを評価する
答え 2
午前 問33
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
- 放射性医薬品として99mTc標識リン酸化合物を用いる。
- 排尿後に放射性医薬品を投与する。
- 患者は投与から撮影開始までの間は検査室外に出られない。
- 投与後約30分で撮影を開始する。
- 検査当日の入浴を禁止する。
解説
- 排尿前に放射性医薬品を投与する
- 患者は投与後も検査室外に出られる
- 投与後約3時間で撮影を開始
- 入浴制限は無い
答え 1
午前 問34
ガリウムシンチグラフィが有用な疾患はどれか。
- 胃癌
- 腎癌
- 子宮体癌
- 前立腺癌
- 悪性リンパ腫
解説
悪性腫瘍(悪性リンパ腫、悪性黒色腫、肺腫瘍など)の診断に有用
答え 5
午前 問35
放射線障害防止法において、放射線業務従事者が初めて管理区域に立ち入る前に行う健康診断で必要項目はどれか。2つ選べ。
- 肝機能
- 腎機能
- 赤血球数
- 白血球百分率
- 血清ナトリウム値
解説
健康診断の項目
- 被ばく歴の有無
- 白血球数及び白血球百分率
- 赤血球数の検査及び血色素量又はヘマトクリット値
- 白内障に関する眼の検査
- 皮膚の検査
答え 3,4