第69回診療放射線技師国家試験を解説#AM96~100

午前 問96

線量限度が適用される被ばくはどれか。2つ選べ

  1. 患者を介助する家族の被ばく
  2. 生物医学研究の志願者の被ばく
  3. 放射線施設の近隣住民の被ばく
  4. 画像誘導放射線治療の患者の被ばく
  5. 診療放射線技師の業務に伴う被ばく

解説

線量限度は医療被ばくには適応されない

答え 3,5

午前 問97

診療放射線技師法に規定される「診療の補助」として用いる装置に該当しないのはどれか。

  1. X線CT装置
  2. 核医学診断装置
  3. 超音波診断装置
  4. 眼底写真撮影装置
  5. 磁気共鳴画像診断装置

解説

診療の補助は放射線を照射しない装置が該当すると考える

答え 1

午前 問98

電離放射線障害防止規則に規定されている健康診断で正しいのはどれか。

  1. 記録は永久保存する。
  2. 眼の検査は含まない。
  3. 検査項目は省略できない。
  4. 12月以内ごとに実施する。
  5. 電離健康診断個人票を作成する。

解説

  • 記録は30年保存(5年間保存後、厚生労働大臣が指定する機関に引き渡し)
  • 検査項目は被ばく歴の有無白血球数及び白血球百分率赤血球数及び血色素量又はヘマトクリット値白内障に関する眼の検査皮膚の検査
  • 医師の判断で被ばく歴以外の検査項目は省略可能
  • 6ヶ月以内ごとに実施

答え 5

午前 問99

非密封放射性同位元素使用施設の安全管理で正しいのはどれか。

  1. 管理区域内は外気より陽圧に保つ。
  2. 床材は液体が浸透しやすいものとする。
  3. グローブボックス内は室内空気より陽圧に保つ。
  4. 汚染検査室は管理区域内の出入口付近に設置する。
  5. すべての施設で排気設備を設けなければならない。

解説

  • 管理区域内は外気より陰圧に保つ
  • 床材は液体が浸透しにくいものとする
  • グローブボックス内は室内空気より陰圧に保つ

答え 4

午前 問100

1.2Bq/cm359Feと0.9Bq/cm389Srを含む放射性廃液5トンを排水するための最小の希釈倍数はどれか。
ただし、排水中の濃度限度を59Feは0.4Bq/cm389Srは0.3Bq/cm3とする。

  1. 3
  2. 6
  3. 12
  4. 25
  5. 30

解説

59Feは 1.2 / 0.4 = 3、89Srは 0.9 / 0.3 = 3なので
3 + 3 = 6となる

答え 2

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