第69回診療放射線技師国家試験を解説#PM11~15

午後 問11

MRIにおいてSN比が上昇するのはどれか。

  1. TRを短くする。
  2. TEを長くする。
  3. 加算回数を増やす。
  4. スライスを薄くする。
  5. パラレルイメージングを併用する。

解説

SN比はスライスを厚くする、加算回数を増やす、バンド幅を狭くする等で上昇する

答え 3

午後 問12

MRIにおける傾斜磁場について正しいのはどれか。

  1. スリューレートの単位はT・m-1である。
  2. 最大傾斜磁場の単位はT・m-1・s-1である。
  3. 傾斜磁場コイルはRFコイルと兼用することができる。
  4. 傾斜磁場コイルは静磁場コイルの外側に配置されている。
  5. 傾斜磁場コイルはx、y、zのそれぞれの方向に必要である。

解説

  • スリューレートの単位はT・s・m-1
  • 最大傾斜磁場の単位はT・m-1
  • 傾斜磁場コイルはRFコイルと兼用することができない
  • 傾斜磁場コイルは静磁場コイルの内側に配置されている

答え 5

午後 問13

Doppler〈ドプラ〉法において、送信周波数5MHz、ドプラシフト周波数1kHz、音速1,500m/s、超音波入射方向と血管走行方向のなす角度が60度のときの血流速度[cm/s]はどれか。

  1. 10
  2. 20
  3. 30
  4. 40
  5. 50

解説

V = c / 2cosθ × fd / fout = 1500 × 102 / (2 × 0.5) × 1 × 103 / (5 × 106) = 30

答え 3

午後 問14

JISで定められた不変性試験項目のうち、X線CT装置と磁気共鳴画像診断装置の両方で行うのはどれか。2つ選べ

  1. スライス厚
  2. 空間分解能
  3. 信号ノイズ比
  4. 幾何学的ひずみ
  5. 患者位置決め精度

解説

MRIの不変性試験
 幾何学的歪み、空間分解能、スライス厚、スライスプロファイル、均一性、信号ノイズ比
CTの不変性試験
 空間分解能、ノイズ・均一性、平均CT値、線量、患者支持台の位置決め、スライス厚

答え 1,2

午後 問15

MRIの高速スピンエコー法で正しいのはどれか。

  1. エコートレイン数を大きくするとMT効果は減る。
  2. エコートレイン数よりも再収束パルス数は多くなる。
  3. エコートレイン数を大きくすると撮影時間が短くなる。
  4. エコートレイン数を大きくするとブラーリングは減る。
  5. エコートレイン数と周波数エンコード数は同数である。

解説

  • エコートレイン数を大きくするとMT効果は増加する
  • エコートレイン数と再収束パルス数は同じ
  • エコートレイン数を大きくするとブラーリングは増加する
  • エコートレイン数と周波数エンコード数に関係はない

答え 3

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA