もくじ
午後 問81
GM計数管で試料を10分間測定したところ1.2×106カウントを得た。
この場合の真の計数率[cpm]はどれか。
ただし、この計数管の分解時間を100μsとする。
- 2.5 × 103
- 1.2 × 104
- 1.2 × 105
- 1.5 × 105
- 1.5 × 106
解説
10分間で1.2×106カウントなので10秒間で2×103カウントとなる
2×103 / (1 – 2×103 × 100×10-6) = 2500[cps]= 1.5 × 105[cpm]
答え 4
午後 問82
放射能の測定法でないのはどれか。
- 4π 計数法
- カロリメータ法
- 定立体角計数法
- β–γ同時計数法
- Feather〈フェザー〉法
解説
- 4π 計数法:4πガスフロー計数管等による放射能測定
- カロリメータ法:放射線照射による温度上昇を測定し、吸収エネルギーを測定
- 定立体角計数法:α線およびβ線測定に用いる
- β–γ同時計数法
- フェザー法:連続スペクトルであるβ線の最大エネルギーを求める方法
答え 5
午後 問83
60Co γ線のエネルギースペクトルでエネルギーが最も高いのはどれか。
- サムピーク
- 後方散乱ピーク
- コンプトンエッジ
- ダブルエスケープピーク
- シングルエスケープピーク
解説
60Coは1.17MeVと1.33MeVのエネルギーが放出され、この2つのエネルギーを同時に計測するサムピークが2.5MeVとなる
- 後方散乱ピーク:検出器外でコンプトン散乱を起こしエネルギーの一部を失ったγ線の全吸収ピーク
- コンプトンエッジ:散乱角が180度の場合にコンプトン電子は最大のエネルギーを持つ
- シングルエスケープピーク:陽電子から別れた2本のガンマ線の1本が検出器の外に逃げてしまい0.51MeV低い位置にピークができる
- ダブルエスケープピーク:2本とも検出器外に逃げてしまうと、さらに0.51MeV低い位置にピークができる
答え 1
午後 問84
救急患者に対するX線撮影で正しいのはどれか。
- 頭部外傷の撮影は腹臥位で行う。
- 創部が露出している患者は撮影対象ではない。
- 異物誤飲の撮影ではおよその場所を予想して照射野を絞る。
- 頸椎損傷が疑われる患者のネックカラーは外さずに撮影する。
- 骨盤外傷の撮影では恥骨や腸骨稜を触知してポジショニングする。
解説
- 頭部外傷の撮影は基本的には背臥位で行う(場合によっては腹臥位もある)
- 異物誤飲の撮影では照射野を広く撮影する
- 骨折疑いの撮影でむやみにその部位を触るのは望ましくない
答え 4
午後 問85
体表基準と脊椎の位置との組合せで正しいのはどれか。
- 甲状軟骨
- 胸骨柄上縁
- 剣状突起
- 肋骨弓下縁
- 恥骨結合上縁
解説
- 甲状軟骨
- 胸骨柄上縁
- 肋骨弓下縁
- 恥骨結合上縁
答え 3