第70回診療放射線技師国家試験を解説#AM76~80

午前 問76

巻数が100回のコイル内部の磁束が0.01秒間に0.055Wbから0.040Wbに減少したときの誘導起電力[V]はどれか。

  1. -150
  2. -100
  3. 50
  4. 100
  5. 150

解説

-100 × (0.040 – 0.055) / 0.01 = 150

答え 5

午前 問77

変圧器とコンデンサの回路を図に示す。
変圧器の1次側に200Vの正弦波交流電圧を加えたとき、ダイオードDにかかる逆電圧の最大値[V]はどれか。
ただし、1次側と2次側の変圧器の巻数比は1:2とする。

  1. 200
  2. 200√2
  3. 400
  4. 400√2
  5. 800√2

解説

n1 : n2 = V1 : V2より
V2 = 200 × 2 = 400

波高値 = 実行電圧 × √2であるため、コンデンサへの充電は400√2となる

逆電圧最大値は
400√2 – (-400√2) = 800√2

答え 5

午前 問78

衝突カーマを求める式で正しいのはどれか。
ただし、フルエンスをΦ、エネルギーフルエンスをΨ、質量衝突阻止能をScol/ρ、質量エネルギー転移係数をμtr/ρ、質量エネルギー吸収係数をμen/ρとする。

  1. Φ Scol / ρ
  2. Φ μen / ρ
  3. Ψ  Scol / ρ
  4. Ψ μtr / ρ
  5. Ψ μenρ

解説

衝突カーマとは衝突損失により失われたエネルギーの総和

答え 5

午前 問79

発光現象を利用した検出器はどれか。

  1. 電離箱
  2. OSLD
  3. GM計数管
  4. 半導体検出器
  5. Fricke〈フリッケ〉線量計

解説

  • 電離箱:気体の電離を利用
  • OSLD(光刺激ルミネセンス線量計):蛍光作用を利用
  • GM計数管:気体の電離を利用
  • 半導体検出器:個体の電離を利用
  • Fricke〈フリッケ〉線量計:化学作用を利用

答え 2

午前 問80

ある放射性試料で同一の測定時間の計数をN回繰り返し、平均計数値はxカウ ントであった。 
この平均計数値の標準偏差はどれか。

答え 5

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