第70回診療放射線技師国家試験を解説#AM91~95

午前 問91

頭部X線写真を示す。
矢印で示すのはどれか。

  1. 篩骨
  2. 下顎骨
  3. 頰骨弓
  4. 蝶形骨
  5. 乳突蜂巣

解説

顔面の一番出っ張っている部分なので頬骨とわかる

答え 3

午前 問92

頭部CT像を示す。
描出されていないのはどれか。

  1. 視床
  2. 内包
  3. 尾状核
  4. 第四脳室
  5. シルビウス裂

解説

答え 4

午前 問93

デジタル特性曲線で誤っているのはどれか。

  1. 入出力の線形性を評価できる。
  2. システムのコントラスト特性を評価できる。
  3. 入射X線量のダイナミックレンジを評価できる。
  4. タイムスケール法による測定は相反則不軌の影響を受ける。
  5. ブーツストラップ法による測定は散乱X線の影響を受ける。

解説

タイムスケール法による測定は相反則不軌の影響を受けない

答え 4

午前 問94

ある癌診断の画像検査で、真陽性率が98%、偽陽性率が5%であった。この癌の一般的な罹患率は1%である。
ある人がこの画像検査を受けて陽性と判断されたとき、実際に癌に罹患している確率に最も近いのはどれか。

  1. 10%
  2. 17%
  3. 25%
  4. 67%
  5. 95%

解説

(0.98 × 0.01) / ((0.98 × 0.01) + (0.05 × 0.99)) ≒ 0.17

答え 2

午前 問95

ROC解析で正しいのはどれか。

  1. C-DダイアグラムからROC曲線を導き出せる。
  2. 観察者間の診断能力の比較に使用してはならない。
  3. 雑音画像試料のみの観察でもFROC曲線が描ける。
  4. ROC曲線下の面積は2肢強制選択法の正答率に対応する。
  5. 連続確信度法では10等分程度の目盛りを付けたスケールを使用する

解説

  • C-DダイアグラムからROC曲線を導き出せない
  • 観察者間の診断能力の比較に使用できる
  • 雑音画像試料のみの観察でFROC曲線は描けない(信号画像試料も必要)
  • 連続確信度法では目盛りを必要としない

答え 4

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