第70回診療放射線技師国家試験を解説#PM76~80

午後 問76

LC回路でC=1,000pFのとき、50kHzの電磁波を共振させるコイルの自己インダクタンス[H]に最も近いのはどれか。

  1. 1 × 10-2
  2. 3 × 10-2
  3. 1 × 10-1
  4. 3 × 10-1
  5. 1 × 100

解説

共振時はωL = 1 / (ωC)となる
ω = 2πfなので
L = 1 / ((2 × 3.14 × 50 × 103)2 × 103 × 10-12) ≒ 0.01

答え 1

午後 問77

オペアンプ回路を図に示す。
電圧利得が20dBのときの抵抗R[kΩ]はどれか。

  1. 0.25
  2. 0.50
  3. 50
  4. 100
  5. 500

解説

図の回路は反転増幅回路である

電圧利得 AV[dB] = 20log10 (Vo/Vi)
電圧利得 AV = 20[dB]なので
Vo/Vi =10[倍]

Vo/Vi = R/R1
10 = R / 5000
R=50000

答え 3

午後 問78

二極真空管の特性曲線を図に示す。
領域Aについて正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 飽和領域である。
  2. 空間電荷領域である。
  3. 電子の初速度が関係している。
  4. 負の陽極電圧が印加されている。
  5. 陽極電圧と陽極電流は正比例している。

解説

  • 初速度領域である
  • 陽極電圧と陽極電流は正比例しない

答え 3,4

午後 問79

放射線計測で用いられる物理量と単位の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ

  1. カーマ              J・kg-1
  2. 吸収線量             C・kg-1
  3. 質量阻止能            m-2・kg-1
  4. フルエンス            m2
  5. 質量エネルギー吸収係数      m2・kg-1

解説

  • 吸収線量             J・kg-1
  • 質量阻止能            J・m2・kg-1
  • フルエンス            m-2

答え 1,5

午後 問80

空洞空気を取り囲む水の吸収線量をBragg-Gray〈ブラッグ・グレイ〉の空洞理論によって表す式はどれか。
ただし、空洞に生じた電荷量をQ、空洞の質量をm、空気中で1イオン対を作るのに必要な平均エネルギーをW、素電荷をe、水の質量衝突阻止能を(Scol/ρ)w、空気の質量衝突阻止能を(Scol/ρ)airとする。

解説

そのまま覚えておくのが楽かと思います

答え 2

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