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第71回診療放射線技師国家試験を解説#AM71~75

午前 問71

密度 11.3 g・cm-3の鉛に γ線が入射したときの質量減弱係数は 8.8 × 10-2 cm2・g-1であった。
このときの平均自由行程[cm]に最も近いのはどれか。

  1. 0.70
  2. 0.99
  3. 1.01
  4. 1.43
  5. 2.32

解説

平均自由行程=1 / μ =1 / ( 11.3 × 8.8 × 10-2)

答え 3

午前 問72

単位体積当たりの原子の個数[cm-3]を表す式はどれか。ただし、原子番号を Z、原子量を A、アボガドロ定数を NA、密度を ρ[g・cm-3]とする。

答え 1

午前 問73

電子と物質の相互作用について正しいのはどれか。

  1. 線衝突阻止能は物質の密度に比例する。
  2. 原子番号が大きくなると放射損失は小さくなる。
  3. 衝突損失は臨界エネルギーを超えると放射損失よりも大きくなる。
  4. 電子の運動エネルギーが大きくなると密度効果の影響は小さくなる。
  5. 水中で Cherenkov〈チェレンコフ〉放射のしきいエネルギーは 2.5keVである。

解説

水中でチェレンコフ放射のしきいエネルギーは 263keVである

答え 1

午前 問74

放射性壊変について正しいのはどれか。2つ選べ

  1. β壊変では陽電子が放出される。
  2. 内部転換では原子番号が変化する。
  3. 核異性体転移により質量数が変化する。
  4. β壊変では反ニュートリノが放出される。
  5. α粒子のエネルギースペクトルは連続分布である。

解説

β壊変:n → p + e + 反ニュートリノ
β壊変:p → n + e+ + ニュートリノ

内部転換では原子番号は変化しない
核異性体転移では質量数・原子番号は変化しない

線スペクトル
 α線、γ線、特性X線、オージェ電子、光電子
連続スペクトル
 β壊変による電子・陽電子、電子対生成、制動X線、チェレンコフ光、コンプトン電子

答え 1,4

午前 問75

静電容量の単位はどれか。

  1. A・s・V-1
  2. A・m-1
  3. C・s-1
  4. V・m-1
  5. J・C-1

解説

静電容量 C = Q / V = A・s / V

答え 1

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