もくじ
午前 問76
電位差 Vで加速された荷電粒子が一様な磁界に、磁界の方向と垂直に入射したときに働く力 Fを考える。磁界の大きさを変えずに加速電圧を V1から V2に変えたとき、この荷電粒子に働く力が F1から F2となった。V2が V1の倍のとき、F2/F1はどれか。
- 0.5
- 1
- √ 2
- 2
- 4
答え 3
午前 問77
Cockcroft-Walton〈コッククロフト・ウォルトン〉加速器の原理図を示す。
変圧器電圧の最大値が Vのとき、コンデンサ C4の両端の電位差はどれか。
ただし、整流器での電圧降下は 0とする。
- V
- 2 V
- 3 V
- 4 V
- 5 V
解説
コッククロフト・ウォルトン加速器とはざっくり説明すると出力電圧が2V、4Vと倍になる回路です。コンデンサC4の両端は4Vと2Vなので電位差は2Vとなる。
答え 2
午前 問78
陽子線と物質の相互作用で誤っているのはどれか。
- 核反応
- 制動放射
- Coulomb〈クーロン〉散乱
- Compton〈コンプトン〉散乱
- Rutherford〈ラザフォード〉散乱
解説
核反応:陽子や中性子が原子核との衝突で生じる
制動放射:荷電粒子が強い電磁界との相互作用で放射線を放出する
ラザフォード散乱(クーロン散乱):荷電粒子同士がクーロン力によって散乱を起こす(弾性散乱)
コンプトン散乱:光子が電子との相互作用によって散乱する(非弾性散乱)
答え 4
午前 問79
非荷電粒子のみに定義される量はどれか。
- 断面積
- 吸収線量
- フルエンス
- 質量阻止能
- 質量減弱係数
解説
非荷電粒子のみに適応される定義
・質量減弱係数
・質量エネルギー転移係数
・質量エネルギー吸収係数
・カーマ
荷電粒子のみに適応される定義
・質量阻止能
・線エネルギー付与(LET)
・W値
・シーマ
答え 5
午前 問80
固体の電離電荷を測定する放射線検出器はどれか。
- 電離箱
- GM計数管
- 半導体検出器
- シンチレーション検出器
- ラジオクロミックフィルム
解説
固体の電離を利用した放射線検出器
半導体検出器
気体の電離を利用した放射線検出器
電離箱、比例計数管、GM計数管
答え 3