第71回診療放射線技師国家試験を解説#PM96~100

午後 問96

放射線防護に用いられる実用量はどれか。

  1. カーマ
  2. 吸収線量
  3. 等価線量
  4. 個人線量当量
  5. 預託実効線量

解説

防護量と比較できるように定義された実際に測定できるような量

  • 周辺線量当量
  • 方向性線量当量
  • 個人線量当量
  • 1cm線量当量

答え 4

午後 問97

法令に規定された診療放射線技師の業務はどれか。2つ選べ

  1. 造影剤の調剤
  2. 照射録の作成
  3. MRI検査の実施
  4. 散瞳薬を投与した者の眼底撮影の実施
  5. 患者の居宅における百万電子ボルト以上のエックス線照射

解説

頻出問題かつサービス問題なので確実に点数を取れるようにしましょう

答え 2,3

午後 問98

医療法施行規則の規定で出入口が1か所に限定される放射線設備はどれか。

  1. 廃棄施設
  2. 放射線治療病室
  3. エックス線診療室
  4. 診療用放射線照射装置使用室
  5. 放射性同位元素装備診療機器使用室

解説

実際に業務に携わっている人には簡単な問題
要は安全上出入り口が1か所でないと重大な事故に繋がりかねない設備

答え 4

午後 問99

乳房だけにX線が 2.0mGy均等に当たった場合の実効線量[mSv]はどれか。
ただし、放射線加重係数と組織加重係数は国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007年勧告の値とする。

  1. 0.10
  2. 0.16
  3. 0.24
  4. 0.32
  5. 0.48

解説

X線の放射線加重係数:1
乳房の組織加重係数:0.12

答え 3

午後 問100

体外計測法による内部被ばくの評価で正しいのはどれか。

  1. 残留関数が使用される。
  2. 体表面汚染を分離できる。
  3. バイオアッセイ法と呼ばれる。
  4. 排泄物中の放射能量が使用される。
  5. 主な計測対象はα線放出核種である。

解説

  • 主にγ線放出核種を計測
  • 人体を直接測定する(間接測定はバイオアッセイ法
  • 十分な遮蔽によりバックグラウンド線量を抑える必要がある

答え 1

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