第72回診療放射線技師国家試験を解説#AM85~90

午前 問85

順行性と逆行性の両方の造影検査があるのはどれか。

  1. 食 道
  2. 膵 管
  3. 卵 管
  4. 耳下腺
  5. 総胆管

解説

総胆管は順行性の他にERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)がある

答え 5

午前 問86

頭部 X 線写真を示す。
この撮影で観察目的となるのはどれか。

  1. 下顎管
  2. 顎関節
  3. 視束管
  4. 内耳道
  5. 蝶形骨洞

解説

撮影はおそらくシューラー法

内耳道:頭部正面・ステンバース法・タウン法など
視束管:レーゼ法

答え 2

午前 問87

胸部 X 線側面写真を示す。
後縦隔の領域に含まれるのはどれか。

解説

前縦隔:気管より腹側の部分
中縦隔:下行大動脈以外の大血管、心臓、気管、気管支
後縦隔:食道を含んでこれより背側の部分

答え 3 or 4

午前 問88

食道造影写真(No. 11A)と胸腹部造影CT( No. 11B)を示す。
No. 11Aの直線に一致する水平横断像は No. 11Bのうちどれか。

解説

心臓やや上の食道狭窄部の断面を選ぶ

答え 3

午前 問89

診療放射線技師の対応として適切なのはどれか。

  1. 車椅子の患者を立位で撮影するため、介助者を待って撮影した。
  2. 異性の患者と2人きりにならぬよう撮影室ドアを開放して撮影した。
  3. 胸部 X 線撮影後に異常所見を発見したため、自己判断で腹部 X 線撮影を追加した。
  4. 検査オーダーは右膝 X 線撮影であったが、患者の依頼で両膝 X 線撮影を行った。
  5. 入院患者のリストバンドが汚れていたので口頭での氏名確認のみで撮影を行った。

解説

  • 撮影時は検査室のドアを閉める
  • 追加撮影は医師の指示なしに行なってはならない
  • 口頭のみでの確認は医療事故に繋がりやすい

答え 1

午前 問90

上部消化管造影の圧迫撮影で、観察が難しい部位はどれか。

  1. 胃 角
  2. 噴門部
  3. 幽門部
  4. 胃体下部
  5. 十二指腸球部

解説

圧迫撮影:主に胃角部・胃体部・幽門前庭部・十二指腸球部の観察をする

答え 2

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