もくじ
午後 問26
核医学検査に用いられる放射性医薬品で正しいのはどれか。
- 急性放射線障害が10%程度生じる。
- 副作用はヨード造影剤の投与時より発現頻度は高い。
- 123I – IMP 投与時に苦味感や金属臭がすることがある。
- 放射性医薬品の副作用は主に薬理作用によるものである。
- 131I – アドステロールの副作用の頻度は123I – MIBG によるものより多い。
解説
- 副作用発生率は0.003%未満となる(ヨード造影剤は軽度副作用で5%未満)
- 99mTc製剤の副作用に口内苦味感や金属臭を起こすことがある
- 131I – アドステロールの副作用の頻度は放射性医薬品の中で1番高い
答え 5
午後 問27
甲状腺シンチグラフィで使用される放射性医薬品はどれか。2つ選べ。
- 99mTcO4–
- 99mTc – MIBI
- 99mTc – テトロホスミン
- 111In – DTPA
- Na123I
解説
- 99mTc – MIBI:副甲状腺シンチグラフィ
- 99mTc – テトロホスミン:心筋血流シンチグラフィ
- 111In – DTPA:腎動態シンチグラフィ
- 甲状腺シンチグラフィ:99mTcO4–、Na123I、Na123I
答え 1,5
午後 問28
心臓サルコイドーシスの 18F – FDG PET で正しいのはどれか。
- アミノ酸代謝を反映する。
- 運動負荷をすることが多い。
- 18F – FDG 投与直後に撮影する。
- 20時間程度の絶食が必要である。
- 18F – FDG 投与量は通常 37 MBq である。
解説
- 糖代謝を反映する
- 検査前の運動禁止
- 投与後1時間は安静にする
- 投与量は通常185~370MBq
答え 4
午後 問29
腎動態シンチグラフィで正しいのはどれか。
- 99mTc – DTPA は尿細管から排泄される。
- 99mTc – DTPA ではレノグラム解析ができない。
- 99mTc – DTPA では移植腎の腎機能評価ができない。
- 99mTc – MAG3 では糸球体濾過率〈GFR〉を求めることができる。
- 99mTc – MAG3 では有効腎血漿流量〈ERPF〉を求めることができる。
解説
- 99mTc – DTPA:
24時間以内に糸球体から尿中に排泄される
糸球体濾過率(GFR)が算出できる
レノグラム解析ができる
移植した腎臓の急性拒絶反応の診断に有効 - 99mTc – MAG3:
腎尿細管に高率に取り込まれ排泄される
有効腎血漿流量〈ERPF〉を求めることができる
答え 5
午後 問30
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
- 小児では関節部の集積が高い。
- 骨粗鬆症の診断に有用である。
- 腎臓が描出されるのは異常である。
- ペースメーカは集積亢進像をつくる。
- 放射性医薬品投与1時間後から撮影する。
解説
- 骨折部位や小児の骨幹端への集積が多くなる
- 腎臓から尿中に排泄される
- 骨腫瘍や骨髄炎の診断に有用
答え 1