サイトアイコン 放射線技師の学習ブログ

第72回診療放射線技師国家試験を解説#PM81~85

午後 問81

放射性試料を測定時間 t で測定したとき全計数値 N が得られた。
このときの標準偏差を含む計数率を求める式として正しいのはどれか。
ただし、測定値は Poisson〈ポアソン〉分布に従うものとする

解説

答え 4

午後 問82

光子線の線質指標 TPR20,10 測定(標準計測法 12)の基準条件で、誤っているのはどれか。

  1. 固体ファントムを使用
  2. 照射野サイズは 10 cm × 10 cm
  3. 線源電離箱間距離(SCD〉は 100 cm
  4. 測定深は 10 g・cm-2 および 20 g・cm-2
  5. 円筒形電離箱の基準点は電離空洞の幾何学的中心

解説

光子線の線質指標 TPR20,10 測定の基準条件
水ファントムを用いる
指頭型(円筒形、ファーマー型)電離箱を用いる
SCD 100cm、照射野 10 cm × 10 cm、測定深 10 g・cm-2 もしくは 20 g・cm-2

答え 1

午後 問83

電離箱線量計のイオン再結合補正で正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 補正係数は 1.0 未満である。
  2. パルス放射線には2点電圧法が推奨される。
  3. 初期再結合は異なる電離トラック間で生じる。
  4. 計算式はパルス放射線と連続放射線で共通である。
  5. 印加電圧の変更ができない場合、Boag〈ボーグ〉の理論式で計算する。

解説

印加電圧が低いほど、線量率が高いほど、LETが高いほど補正係数は大きい
パルス放射線と連続放射線では計算式が異なる
初期再結合は1つの電離トラック間で生じ、一般再結合は異なる電離トラック間で生じる

答え 2,5

午後 問84

IVR による治療前の脳血管造影像と治療後の脳血管造影像を示す。誤っているのはどれか。

  1. 正面撮影である。
  2. DSA 画像である。
  3. ステント留置術が行われた。
  4. 内頸動脈が造影されている。
  5. 治療目的は脳動脈瘤の破裂防止である。

解説

画像は左内頚動脈のDSA画像である
脳動脈瘤の破裂防止の為、コイル塞栓術が行われた

答え 3

午後 問85

医療廃棄物の処理について正しいのはどれか。

  1. 病原体別に容器を使い分ける。
  2. 容器に段ボール箱を使用する。
  3. 蓋がない解放した容器を用いる。
  4. デバイス類は可能な限り再利用する。
  5. 使用済みの注射針はリキャップせず廃棄する。

解説

リキャップは針刺し事故の原因としてよくあるので、破棄する際はリキャップしない

答え 5

モバイルバージョンを終了