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第74回診療放射線技師国家試験を解説#PM76~80

午後 問76

図のような抵抗の直並列回路に100Vの直流電圧を加えたとき、流れる電流I[A]はどれか。

  1. 1.3
  2. 1.9
  3. 2.0
  4. 2.4
  5. 3.2

解説

合成抵抗値は

となり、全体を流れる電流は100 / 25 = 4[A]となる
並列部分の20[Ω]と5 + 25 = 30[Ω]の比で4[A]の電流がII’=3:2で分かれる

答え 4

午後 問77

平行板コンデンサを図Aに示す。 
これを図Bのように電極間距離l[m]を半分にし、比誘電率εrが3の誘電体を入れたとき、静電容量[F]は何倍になるか。
ただし、ε0は真空中の誘電率とする。

  1. 1
  2. 2
  3. 4
  4. 6
  5. 9

解説

C = ε0εrS / l から考えると6倍となる

答え 4

午後 問78

図Aの回路で図Bの入出力波形を得たとする。
正しい関係はどれか。

  1. CR < T
  2. CR = T
  3. CR = 1/T
  4. CR > T
  5. CR >> T

解説

図は微分回路であり、時定数CRがパルス幅Tよりも十分小さいと微分値に近い波形となる

答え 1

午後 問79

水吸収線量計測で電離箱中の気体の吸収線量に乗じるパラメータはどれか。

  1. 電子密度比
  2. フルエンス比
  3. 実効原子番号比
  4. 質量衝突阻止能比
  5. 質量エネルギー吸収係数比

解説

Dwater = Dair( Scol / ρ )w,air
詳しい解説は大変なので、埼玉医科大学総合医療センターから出されている「放射線治療における水吸収線量計測の基本のキホン」を参考にするとわかりやすいと思います(※問題があればリンクを削除します)

答え 4

午後 問80

10MV以上の X 線を発生させる加速器から中性子が放出される相互作用はどれか。

  1. 光電効果
  2. 光核反応
  3. Compton〈コンプトン〉散乱
  4. Cherenkov〈チェレンコフ〉放射
  5. Rutherford〈ラザフォード〉散乱

解説

光核反応の閾値は6~10MV程度

答え 2

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