第74回診療放射線技師国家試験を解説#PM91~95

午後 問91

腹部造影CTの多断面再構成像を示す。
矢印で示すのはどれか。

  1. 食道動脈
  2. 腹腔動脈
  3. 下腸間膜動脈
  4. 上腸間膜動脈
  5. 正中仙骨動脈

解説

腹部大動脈から分岐する2本は上が腹腔動脈、下が上腸間膜動脈

答え 2

午後 問92

水溶性ヨード造影剤で正しいのはどれか。

  1. 血漿に比べて浸透圧が低い。
  2. 使用前にはヨードテストを実施する。
  3. 経口投与では大部分が尿中から排泄される。
  4. 投与した患者の10〜15%に副作用が発生する。
  5. 非イオン性製剤はイオン性製剤に比べて即時型副作用が少ない。

解説

  • 血漿に比べて浸透圧が高い
  • 経口投与では大部分が便中から排泄される
  • 最も発生率の高い副作用が下痢で8%程度、重篤な副作用は0.1%未満

答え 5

午後 問93

上部消化管造影写真を示す。
撮影体位はどれか。

  1. 背臥位第1斜位
  2. 背臥位第2斜位
  3. 半立位第1斜位
  4. 半立位第2斜位
  5. 立位第1斜位

解説

一般的な胃の胃底部は背側に膨らんでいる
それを考慮すると画像の左側が胃の腹側となる
また、バリウムの貯留がみられないため立位もしくは半立位と考えられる
以上を踏まえ胃の一般的な撮影法の半立位第2斜位(シャツキー)となる

答え 4

午後 問94

X線受像器に単位面積当たりに平均Φ個の光子が入射したとき、被写体コントラストがC、断面積AのオブジェクトのX線投影像を人の眼で識別するために必要な最小のSNRを与える式はどれか。
ただし、量子雑音はポアソン分布に従うものとし、それ以外の雑音は無視する。

  1. C / (A・Φ)
  2. C / √(A・Φ)
  3. √(C・A・Φ)
  4. C√(A・Φ)
  5. C・A・Φ

解説

わ、わかんない…

答え 4

午後 問95

ROC解析について正しいのはどれか。

  1. 信号が見えやすい画像を選んで用いる。
  2. 「1-偽陽性率」で真陰性率が求められる。
  3. 観察者は信号有無の確信度と位置を答える。
  4. 先に雑音のみの画像を観察しその後信号ありの画像を観察する。
  5. 信号有無の確信度の両正規分布が完全に重なったときAUC(曲線下面積)は1になる。

解説

  • 観察者は信号有無と位置を答える
  • 雑音のみの画像と信号ありの画像をランダムに観察する
  • 信号有無の確信度の両正規分布が完全に重なったときAUC(曲線下面積)は0.5になる。

答え 2

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