今回は「被ばく」には3つの種類があり、その種類によって管理の基準が異なるというお話です。
被ばくの種類
1.職業被ばく
- 主に医療従事者・臨時作業者・保守作業者
- 自然放射線による被ばくは含まれない
- 旅客機の乗務員やウラン鉱山夫など意図的に高いBG環境中の作業者も含まれる
要は職業上、高い被ばく量を受ける恐れのある人達の被ばくです。客室乗務員やパイロットは宇宙線の被ばくを一般人よりも受ける機会が多いので、ICRPより線量限度を設けられているので職業被ばくに含まれる職業として覚えておきましょう。
国家試験では職業被ばくに含まれる職業を問われることがありますし、もう少し掘り下げて個人線量限度に関する問題もよく出題されるのでチェックしておきましょう。
2.医療被ばく
- 患者
- 妊娠あるいは授乳中の患者の医療被ばく間における胚や胎児、乳児の被ばくを含む
- 介護者、介助者、被ばくを伴う受検者
患者自身はもちろんのこと、授乳による被ばくを受ける乳児や患者の介護・介助による被ばくを受ける人、医療研究による被ばくを受ける受検者も含まれることに注意しましょう。
3.公衆被ばく
職業被ばく・医療被ばく以外の被ばくは全てここに含まれると考えていいと思います。
国試で問われた記憶はないですが、自然放射線による被ばくは世界平均で2.4mSv/年、日本平均で2.1mSv/年です。日本内でも岐阜や中国地方は高く、北海道や東北地方は低かったりします。豆知識として知っておいてもいいと思います。