第71回診療放射線技師国家試験を解説#AM91~95

午前 問91

検査を受ける患者で確認が不要なのはどれか。

  1. 造影 MRIでの腎機能
  2. 造影 CTでの喘息の既往
  3. MRIでの人工関節の材質
  4. 胸部 X線撮影でのネックレスの装着
  5. 頭部 CTでのカラーコンタクトレンズの装着

解説

カラーコンタクトはCTでは影響しないが、MRIでは熱を持ったり眼を傷つける恐れがあるため外す必要がある

答え 5

午前 問92

院内感染の予防に最も重要視されるのはどれか。

  1. 手指衛生
  2. 清潔な白衣
  3. 撮影室の清掃
  4. 頻回のうがい
  5. 空調のフィルタ掃除

解説

感染予防の基本は手指衛生です

答え 1

午前 問93

 X線受像器の 1画素当たりに検出される全光子数の 50%が散乱光子の場合、散乱線の寄与による出力信号の SN比の損失割合に最も近いのはどれか。
ただし、散乱線は Poisson〈ポアソン〉分布に従う付加雑音として検出されるものとする。

  1. 10%
  2. 25%
  3. 30%
  4. 50%
  5. 70%

解説

損失割合 = 1 -(入力SN比 / 出力SN比)
     = 1 -( 1 / √2 )

正直、答えられなくてもいいと思います

答え 3

午前 問94

デジタル X線画像検出器のアパーチャ MTFを図に示す。
検出器の開口幅[mm]はどれか。

  1. 0.25
  2. 0.5
  3. 1
  4. 2
  5. 4

解説

MTF(u) = |sin πdu| / πdu

u = 2のときMTF(u) = 0よりd = 0.5と求められるのですが、解けなくてもいいと思います。

答え 2

午前 問95

デジタル X線画像システムの画質特性を表す指標で、値が低いほど低コントラスト分解能が高いのはどれか。

  1. CNR
  2. DQE
  3. MTF
  4. NEQ
  5. NPS

解説

  • CNR:値が高いほど低コントラスト分解能が優れている
  • DQE:検出量子効率のことで、値が1に近い(値が高い)ほど優れた検出器となる
  • MTF:光学伝達関数のことで、値を1に保ち続けるほど優れている
  • NEQ:雑音等価量子数のことで、出力S/Nの2乗なのでS/Nが良い=値が高い
  • NPS:ノイズパワースペクトルのことで、値が大きいとノイズが多い

答え 5

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA