もくじ
午後 問21
SE法によって TR 400ms、TE 10msで撮影された頭部 MR像について正しいのはどれか。
- 脂肪は低信号で描出される。
- 脳梗塞は高信号で描出される。
- 脳脊髄液は高信号で描出される。
- 脳下垂体後葉は高信号で描出される。
- 灰白質は白質よりも高信号で描出される。
解説
問題の条件はT1強調画像だとわかるので、選択肢よりT1強調画像に合ったものを選ぶ
TR | TE | |
---|---|---|
T1強調画像 | 500前後 | 20前後 |
T2強調画像 | 2000~4000 | 100前後 |
プロトン密度強調画像 | 2000~4000 | 20前後 |
答え 4
午後 問22
拡散強調像について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 真の拡散係数が得られる。
- 脂肪抑制法が併用される。
- 組織の T2値の影響を受ける。
- 急性期脳梗塞は低信号に描出される。
- 撮影には一般的に SE法が用いられる。
解説
難問だと思うが、以下のことは覚えておくと良いと思われます
- 脂肪抑制法が併用される
- 組織の T2値の影響を受ける
- 急性期脳梗塞は高信号に描出される
- 撮影には一般的に EPI法が用いられる
答え 2,3
午後 問23
腰椎 MRIの矢状断像で呼吸性アーチファクトを軽減する方法として正しいのはどれか。
- TEを長くする。
- フリップ角を大きくする。
- 位相エンコード方向を頭尾方向にする。
- 腰椎にサチュレーションパルスを付加する。
- MT〈magnetization transfer〉パルスを付加する。
解説
呼吸性(モーション)アーチファクト
- 位相エンコード方向に見られる
- 対策
- 位相エンコード方向を変更する
- 呼吸同期を使用する
- 短時間撮影
サチュレーションパルスは折り返しアーチファクトに有効
MTパルスはMRAで利用する
答え 3
午後 問24
ファンクショナル MRIで正しいのはどれか。
- 造影剤を使用する。
- データ取得に SE法を用いる。
- 脳実質の動きを画像化している。
- データ処理に最大値投影法を用いる。
- 運動野を描出するためには指先の運動を行う。
解説
- EPI法で血流動態解析をおこなう
- BOLD効果を利用する
- 造影剤を使用せずに撮像が可能
答え 5
午後 問25
99mTc – MIBIを用いた副甲状腺シンチグラフィで正しいのはどれか。
- 心臓が描出される。
- 甲状腺ブロックを行う。
- 正常の副甲状腺が描出される。
- デキサメタゾン抑制試験が有用である。
- 甲状腺描出は早期像よりも後期像が強い。
解説
- 心筋血流・副甲状腺シンチグラフィに使用される
- 正常の副甲状腺にはほとんど集積しないが、副甲状腺腫瘍で高い集積が見られる
- 甲状腺への集積は早期で洗い出される
答え 1