第71回診療放射線技師国家試験を解説#PM61~65

午後 問61

一次救命処置における胸骨圧迫について正しいのはどれか。

  1. 剣状突起部を圧迫する。
  2. 1分間に60〜70回の圧迫を行う。
  3. AED使用開始後は胸骨圧迫は不要である。
  4. 成人の場合、胸骨が5〜6cm沈む程度圧迫する。
  5. 2〜3分ごとに10秒以上中断して脈拍の有無を確認する。

解説

  • 1分間に100回のテンポで圧迫を行う
  • AED使用中は胸骨圧迫は不要、AED使用後に胸骨圧迫を再開する
  • 基本的には明らかな回復がみられない限りは継続する

答え 4

午後 問62

疫学について正しいのはどれか。

  1. 疾患の治療を目的とする。
  2. 横断研究では長期間の追跡調査を行う。
  3. 研究対象となる疾患は感染症のみである。
  4. 患者個人でなく、人間集団を観察対象とする。
  5. 介入研究の代表的な手法としてコホート研究がある。

解説

  • 横断研究:ある特定の対象に対しての評価や介入効果などをある一時点において測定・検討をおこなう研究
  • 疫学は伝染病や公害病や人災・天災など多様な研究対象を有する
  • コホート研究:疾病の要因と発生の関連を調べる観察研究の一種

答え 4

午後 問63

平成28年の人口動態統計において、我が国の男性のがん死亡が最も多いのはどれか。

  1. 肺がん
  2. 胃がん
  3. 肝がん
  4. 大腸がん
  5. 前立腺がん

解説

1位:肺がん、2位:大腸がん、3位:胃がん

答え 1

午後 問64

総務省統計局の人口推計(平成 30 年月確定値)における我が国の65歳以上の人口の割合に最も近いのはどれか。

  1. 8%
  2. 18%
  3. 28%
  4. 38%
  5. 48%

答え 3

午後 問65

放射線照射による個体への影響について正しいのはどれか。

  1. 半致死線量は線量率に依存しない。
  2. 半致死線量は個体によらず一定である。
  3. 早期の粘膜炎発生にはしきい値がある。
  4. 染色体異常の発生率は線量に依存しない。
  5. 白血病の発生率は年齢によらず一定である。

解説

半致死線量:放射線を全身に一時に被ばくすると数時間あるいは数日以内で集団の50%が死亡する線量

答え 3

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA