第66回診療放射線技師国家試験を解説#AM81~85

午前 問81

炭素線や陽子線の拡大ブラッグピーク〈SOBP〉で誤っているのはどれか。

  1. リッジフィルタはSOBPの形成に用いる。
  2. SOBPの形成はエネルギー変調の一種である。
  3. 狭いSOBPはスキャニング照射で用いられる。
  4. 炭素線のSOBPでは物理線量は深部でより大きくなる。
  5. 陽子線では物理線量が平坦になるようにSOBPを形成する。

解説

炭素線のSOBPでは物理線量は深部でより小さくなる

答え 4

午前 問82

臓器全体が通常分割法で照射される場合、耐容線量が最も低いのはどれか。

  1. 脳幹
  2. 網膜
  3. 顎関節
  4. 視交叉
  5. 水晶体

解説

答え 5

午前 問83

発症後速やかに放射線治療を行う必要があるのはどれか。

  1. 肺癌による胸水
  2. 骨転移による疼痛
  3. 前立腺癌による尿閉
  4. 食道癌による嚥下障害
  5. 転移による脊髄横断症状

解説

緊急照射の適応となるのは気道閉塞上大静脈症候群転移性脊髄圧迫症の3つ

答え 5

午前 問84

ホルモン療法と外照射が同時併用される疾患はどれか。

  1. 上顎癌
  2. 喉頭癌
  3. 食道癌
  4. 肺腺癌
  5. 前立腺癌

解説

高リスク前立腺がんの治療にはホルモン療法と外照射を併用することで治療成績が向上する

答え 5

午前 問85

多分割照射と化学療法との同時併用が根治的治療として用いられる疾患はどれか。

  1. 骨肉腫
  2. 腎盂癌
  3. 大腸癌
  4. 小細胞肺癌
  5. 胃悪性リンパ腫

解説

局所的腫瘍に対して多分割照射と化学療法との同時併用が用いられる

答え 4

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA