第74回診療放射線技師国家試験を解説#PM56~60

午後 問56

春に出現するアレルギー性鼻炎について正しいのはどれか。

  1. 嗅覚障害はない。
  2. 薬物治療は効果がない。
  3. 急性増悪することはない。
  4. 吸入抗原としてはハウスダストが最も多い。
  5. 吸入抗原の除去は鼻炎を抑制するのに有効である。

解説

  • 嗅覚障害が起こる場合もある
  • 治療には抗原除去薬物治療などがある
  • 吸入抗原としては花粉が最も多い

答え 5

午後 問57

頭部外傷について正しいのはどれか。

  1. 急性硬膜外血腫では骨折を伴わない。
  2. 脳内血腫は受傷後6時間以降には生じない。
  3. 皮下血腫が形成されていれば骨折は伴っていない。
  4. 受傷部位の反対側に脳内血腫を生じるのはまれである。
  5. 慢性硬膜下血腫は若年者に比べて高齢者に起きやすい。

解説

多くの場合は受傷部位の反対側に脳内血腫を生じる

答え 5

午後 問58

乳腺疾患で 痛を伴う頻度が最も高いのはどれか。

  1. 乳癌
  2. 囊胞
  3. 脂肪腫
  4. 乳腺症
  5. 線維腺腫

解説

乳腺症は女性ホルモンのバランスの崩れによって起きる逸脱症候で女性の多くが経験する生理前の乳腺の張りや乳房の痛み

答え 4

午後 問59

呼吸器の解剖と機能について正しいのはどれか。

  1. 肺は左右とも3葉に分かれる。
  2. 終末細気管支でガス交換を行う。
  3. 気管は全周性に軟骨で覆われている。
  4. 肺組織を栄養する血管は肺動脈である。
  5. 右主気管支は左主気管支に比べて垂直に近い走行をとる。

解説

  • 左肺は2葉、右肺は3葉
  • 肺胞でガス交換を行う
  • 気管は 約20個の馬蹄形の軟骨によって形成される
  • 肺組織を栄養する血管は気管支動脈である

答え 5

午後 問60

肘静脈から注入した造影剤が最初に到達するのはどれか。

  1. 右心室
  2. 左心室
  3. 大動脈
  4. 肺静脈
  5. 肺動脈

解説

右心房→右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房→左心室→大動脈

答え 1

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