第73回診療放射線技師国家試験を解説#AM76~80

午前 問76

図Aの回路の電源に図Bの電圧波形を加えたとき、抵抗R1を流れる電流i(t)の波形に最も近いのはどれか。

解説

交流電源であるため電圧がプラスである時は抵抗R1とR2を通る
電圧がマイナスの時は抵抗R2はほとんど通らず、R1のみ通る
よって、電流がプラスのときの抵抗が大きく、振幅が小さくなる

答え 3

午前 問77(複数解あり)

図の回路で、二次側抵抗で生じるジュール熱が最も低いのはどれか。
ただし、一次電圧、巻線比および抵抗値はすべて同一とする。

  1. a
  2. b
  3. c
  4. d
  5. e

解説

申し訳ないですが、完全に解説できないです

aはそのまま正弦波が抵抗へ流れる(問76の図Bの様な波形)
bはダイオードがあるため正弦波の正の部分はそのままであるが、負の部分は0となる(問76の選択肢①の様な波形)
dは全波整流回路であるため正弦波の負の部分も正の値を取る(問76の選択肢⑤の様な波形)
eはコッククロフトウォルトン回路

答え 2 or 3

午前 問78

微小容積V内で下図のようなコンプトン散乱が発生した。
カーマと吸収線量の組合せで正しいのはどれか。
ただし、制動放射線は無視する。

解説

カーマは2次電子(荷電粒子)に付与された全初期エネルギーなのでT0となる
吸収線量は微小体積内で失ったエネルギーなのでT0 – T1となる

答え 2

午前 問79

光電子増倍管について正しいのはどれか。

  1. 電離箱と組合せて使用される。
  2. ダイノードは10〜15段で構成される。
  3. 検出器で発生した蛍光は光電陽極で光電子に変換される。
  4. ダイノード間では印加された磁場により電子が加速・増幅される。
  5. 増幅された電子はライトガイドを通じてプリアンプへ信号が送られる。

解説

  • シンチレータと組合せて使用される
  • 検出器で発生した蛍光は光電面(カソード)で光電子に変換される
  • ダイノード間では印加された電場により電子が加速・増幅される
  • 増幅された電子はシンチレータで蛍光した後にライトガイドを通じてプリアンプへ信号が送られる

答え 2

午前 問80

光子が1m2の照射面積を2秒間に1016個通過した。

このときのフルエンス率[m-2・s-1]はどれか。

  1. 1 × 1015
  2. 5 × 1015
  3. 1 × 1016
  4. 5 × 1016
  5. 1 × 1017

解説

1016 / 2 = 5 × 1015

答え 2

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