第70回診療放射線技師国家試験を解説#AM11~15

午前 問11

CT値が50HUである物質のX線減弱係数μaと水のX線減弱係数μwとの比μa/μwはどれか。

  1. 0.50
  2. 1.05
  3. 1.50
  4. 5.05
  5. 50.0

解説

50 = 1000 ×(μaμw)/ μw
μa/μw = 1.05

答え 2

午前 問12

MRI装置について誤っているのはどれか。

  1. RFコイルは受信コイルとして機能する。
  2. 高周波回路系送信部はRFパルスを生成する。
  3. 傾斜磁場コイルでスピンの位置情報を付加できる。
  4. 高周波回路系受信部は MR 信号をデジタル化する。
  5. QD〈quadrature detection〉コイルは傾斜磁場コイルの一つである

解説

QDコイルは直交配置された2つのコイルで位相が90°ずれた異なる2つの信号を取得できるRFコイル

答え 5

午前 問13

MRI撮影時に生じる大きな音の発生源はどれか。

  1. 静磁場磁石
  2. 受信用コイル
  3. 送信用コイル
  4. 傾斜磁場コイル
  5. クライオスタット

解説

MRI装置の騒音=傾斜磁場コイルの振動

答え 4

午前 問14

直接撮影用X線装置の不変性試験(JIS Z 4752-2-11)の試験項目と試験頻度の組合せで正しいのはどれか。

  1. 幾何学的特性            毎日
  2. 受像面へのX線入力          1か月
  3. 高コントラスト解像度        3か月
  4. X線源装置からのX線出力        6か月
  5. X線像全域の光学的濃度変化      1年

解説

全て試験項目は少なくとも3か月に1回不変性試験を実施する

答え 3

午前 問15

パラレルイメージングを併用した高速スピンエコー法で撮影した場合の撮影時間[s]はどれか。
ただし、TR4,000ms、TE100ms、FOV32cm、周波数エンコード数512、位相エンコード数256、エコートレイン数32、加算回数2、パラレルイメージングファクタ4とする。

  1. 8
  2. 16
  3. 32
  4. 262
  5. 512

解説

撮影時間=繰り返し時間×位相エンコード数×加算回数÷エコートレイン数÷パラレルイメージングファクタ
4 × 256 × 2 ÷ 32 ÷ 4 = 16

答え 2

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