もくじ
午前 問1
サイクロトロンを利用して製造される核種はどれか。2つ選べ。
- 90Sr
- 99Mo
- 111In
- 137Cs
- 201Tl
解説
- 90Sr:ウランやプルトニウムの核分裂生成
- 99Mo:原子炉内の核分裂生成、中性子放射化法
- 111In:サイクロトロンによる生成
- 137Cs:ウランやプルトニウムの核分裂生成
- 201Tl:サイクロトロンによる生成
答え 3,5
午前 問2
放射性核種の分離法で正しいのはどれか。
- 溶媒抽出法では担体を利用する。
- 共沈法では分配比の違いを利用する。
- イオン交換法では分布係数の違いを利用する。
- ペーパークロマトグラフィでは反跳効果を利用する。
- Szilard-Chalmers〈ジラード・チャルマー〉法ではRf値の違いを利用する。
解説
- 共沈法では担体を利用する
- 溶媒抽出法では分配比の違いを利用する
- ジラード・チャルマー法では反跳効果を利用する
- ペーパークロマトグラフィではRf値の違いを利用する
答え 3
午前 問3
クロマトグラフィで正しいのはどれか。
- ペーパークロマトグラフィはカラムを用いる。
- イオン交換クロマトグラフィはカラムを用いる。
- ガスクロマトグラフィは固定相にガスを用いる。
- 薄層クロマトグラフィは移動相にガスを用いる。
- イオン交換クロマトグラフィは昇華性を利用する。
解説
- ペーパークロマトグラフィはカラムを用いない
- ガスクロマトグラフィは固定相カラムを用いる
- 薄層クロマトグラフィは移動相に溶媒を用いる
- イオン交換クロマトグラフィは電荷の違いを利用する
答え 2
午前 問4
3H標識化合物の合成法で正しいのはどれか。
- クロラミンT法
- ペーパーディスク法
- ラクトパーオキシダーゼ法
- Wilzbach〈ウイルツバッハ〉法
- Bolton-Hunter〈ボルトン・ハンター〉法
解説
- クロラミンT法:放射性ヨウ素を蛋白質に標識
- ペーパーディスク法:抗菌物質に対する感受性・耐性の確認、抗菌物質の効力を評価
- ラクトパーオキシダーゼ法:125Iを蛋白質に標識
- ウイルツバッハ法:3Hガスと有機化合物とを密封して同位体交換反応により標識
- ボルトン・ハンター法:放射性ヨウ素を蛋白質に標識
答え 4
午前 問5
管電流の大きさによって焦点寸法が変化する現象はどれか。
- heel〈ヒール〉効果
- Hall〈ホール〉効果
- stem〈ステム〉効果
- Peltier〈ペルチェ〉効果
- blooming〈ブルーミング〉効果
解説
- ヒール効果:陽極側のX線強度が減弱される現象
- ステム効果:電離箱に接続されたケーブルやコネクターを X 線に曝すと、その部分がX線に対して感度を持つ
- ブルーミング効果:管電流の大きさによって焦点寸法が変化する現象
答え 5