国試要点 ブラッグ・グレイの空洞原理

 診療放射線技師国家試験で問われやすい要点をまとめています。誤字・脱字・修正点などありましたらコメントやTwitterにてご指摘いただけると幸いです。

他にもまとめた国試要点があるので下記ページからどうぞ

概要

以下の条件が成立したときに電子平衡状態となり、空気と物質の吸収線量の比は質量エネルギー吸収係数の比に等しくなる

  • 空洞の大きさが、充填ガス中の2次粒子(δ線)の飛程と比べて小さい
  • 電離箱の壁の厚さが2次粒子の飛程より十分に大きく、一次放射線が乱されない程度に十分に小さい
  • 入射光子は空洞内で相互作用を生じない
  • 空洞により二次電子フルエンスが変化しない

吸収線量と質量阻止能

気体の吸収線量Dg、質量阻止能Sgは物質の吸収線量Dm、質量阻止能Smと以下の関係となる

Dm / Dg = Sm / Sg

上の式より物質中の吸収線量を求めることができる

Dm = Sm,g・Dg = Sm,g・W / e・X

W:W値、e:電気素量、X:X線線量

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