第68回診療放射線技師国家試験を解説#AM16~20

午前 問16

MRAで正しいのはどれか。 

  1. PC法は血流の方向にMPGパルスを印加する。 
  2. PC法はvelocity encodingの設定が必要である。 
  3. TOF法は流速の定量評価が可能である。 
  4. TOF法は血流による位相変化を利用している。 
  5. TOF法は撮影断面と平行な血管を描出しやすい。 

解説

  • PC法はXYZ軸方向にMPGパルスを印加する
  • PC法は流速の定量評価が可能
  • PC法は血流による位相変化を利用している
  • TOF法は撮影断面と垂直な血管を描出しやすい

答え 2

午前 問17

正常脳の1H-MRSを示す。 
矢印で示す代謝物はどれか。 

  1. 乳酸 
  2. コリン化合物 
  3. クレアチン化合物 
  4. ミオイノシトール 
  5. N-アセチルアスパラギン酸〈NAA〉 

解説

覚える必要は無い難問

2ppm付近のピークはNAA、3ppm付近はクレアチン化合物、3.2ppm付近はコリン化合物、3.6ppm付近はミオイノシトールらしいです

答え 5

午前 問18

Gd-EOB-DTPAで正しいのはどれか。

  1. 経口投与する。 
  2. 強磁性体である。 
  3. 尿中には排泄されない。 
  4. 肝細胞に特異的に集積する。 
  5. 高齢者への投与は禁忌である。 

解説

  • 静脈投与
  • 常磁性体
  • 尿中に排泄
  • 高齢者への投与も可能

答え 4

午前 問19

超音波検査で正しいのはどれか。 

  1. 胆囊の検査は空腹時に行う。 
  2. 血流計測にMモード法を用いる。 
  3. 乳腺の検査では前処置として絶食させる。 
  4. 心臓ペースメーカ装着者の検査は禁忌である。 
  5. 甲状腺の検査には腹部よりも低い周波数のプローブを用いる。 

解説

  • 血流計測はドップラー法を用いる
  • 乳腺の検査で前処置はない
  • 心臓ペースメーカ装着者の検査も可能
  • 甲状腺の検査には腹部よりも高い周波数のプローブを用いる

答え 1

午前 問20

胆囊の超音波像を示す。 
矢印で示すアーチファクトの要因はどれか。 

  1. 鏡面現象 
  2. 多重反射 
  3. 音響陰影 
  4. サイドローブ 
  5. 後方エコーの増強 

解説

画像は平行に向かい合った狭い反射体同士の間で何回も反射を繰り返すことによって発生する多重反射

答え 2

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