第68回診療放射線技師国家試験を解説#AM36~40

午前 問36

放射線治療が適応とならないのはどれか。 

  1. 小児 
  2. 妊婦 
  3. 高齢者 
  4. 全身状態不良者 
  5. 妊娠可能年齢の女性 

解説

妊娠中はいかなる時期も原則として放射線療法はおこなわない

答え 2

午前 問37

リニアックで正しいのはどれか。 

  1. 電子ビームは偏向磁石で集束される。 
  2. 加速管は遮へい能力の高い鉛製である。 
  3. クライストロンはマイクロ波増幅管である。 
  4. 進行波型は定在波型に比べ加速管を短くできる。 
  5. フラットニングフィルタは電子線治療に用いられる。 

解説

  • 電子ビームは偏向磁石で90°または270°偏向される
  • 加速管は遮へい能力と熱伝導率の高い銅製
  • 定在波型は進行波型に比べ加速管を短くできる
  • フラットニングフィルタはX線治療に用いられる

答え 3

午前 問38

物理的半減期が最も短いのはどれか。 

  1. 60Co 
  2. 125
  3. 137Cs 
  4. 192Ir 
  5. 198Au 

解説

  • 60Co:5.27年
  • 125I:59.4日
  • 137Cs:30年
  • 192Ir:73.8日
  • 198Au:2.7日

答え 5

午前 問39

放射線治療の品質管理で正しいのはどれか。2つ選べ。 

  1. X線照射野は月1回点検する。 
  2. コミッショニングは納入業者が行う。 
  3. リファレンス線量計は年1回校正を受ける。 
  4. モニタ線量計の校正には固体ファントムを使用する。 
  5. 投与線量で許容される不確かさは処方線量の±10%以内である。 

解説

  • コミッショニングはユーザーが行う
  • モニタ線量計の校正には水ファントムを使用する
  • 投与線量で許容される不確かさは処方線量の±5%以内

答え 1,3

午前 問40

PDD、TAR、TPR の定義で正しいのはどれか。2つ選べ。 
ただし、D(d,A)、D(d,A0)は深さdにおける照射野A、A0のときの吸収線量で、D(dr,A)、D(dr,A0)は基準深吸収線量、DΔm(A)は空中組織吸収線量である。 

解説

そのまま覚えるしかない問題
ちなみに、TAR(d,A) = Dwater(d,A) / Dair(d,A)

答え 3,5

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