第68回診療放射線技師国家試験を解説#AM46~50

午前 問46

透過光が入射光の5%になるフィルムAと2%になるフィルムBがある。
2枚のフィルムを重ねて観察したときの写真濃度に最も近いのはどれか。

  1. 0.001 
  2. 0.07 
  3. 1.0 
  4. 2.2 
  5. 3.0 

解説

log10(100/5) + log10(100/2) = log10(20×50)

答え 5

午前 問47

Fourier〈フーリエ〉変換で正しいのはどれか。 

  1. 奇関数のFourier変換は実数になる。 
  2. Fourier変換で得られる周波数成分には虚部と実部がある。 
  3. 画像のパワースペクトルを逆Fourier変換すると元の画像になる。 
  4. 畳み込み積分のFourier変換はそれぞれのFourier変換の和に等しい。 
  5. Fourier変換で得られるスペクトルの絶対値をパワースペクトルという。 

解説

  • 奇関数のFourier変換は虚数になる
  • 畳み込み積分のFourier変換はそれぞれのFourier変換のに等しい
  • Fourier変換で得られるスペクトルの絶対値の2乗をパワースペクトルという

答え 2

午前 問48

診療録等の電子保存における見読性の確保の説明はどれか。2つ選べ。 

  1. 復元可能な状態であること。 
  2. 作成責任者の識別ができること。 
  3. 過失による消去を防止できること。 
  4. 情報内容を直ちに書面に表示できること。 
  5. 必要に応じて情報内容を肉眼で確認できること。 

解説

  • 真正性:虚偽入力、書換の防止や責任の所在が明確であること
  • 見読性:直ちに肉眼で見読可能な明瞭かつ整然とした形式で表示可能であること
  • 保存性:法令に定められた期間内、真正性を保ち、見読可能にできる状態で保存されていること

答え 4,5

午前 問49

医用モニタの不変性試験項目のうち、目視確認を行うのはどれか。 

  1. 色度 
  2. 照度 
  3. 最大輝度 
  4. 輝度均一性 
  5. コントラスト応答 

解説

不変性試験項目

  • 輝度均一性:目視
  • 最大輝度:測定
  • 照度:測定

答え 4

午前 問50

下垂体後葉から分泌されるのはどれか。 

  1. 成長ホルモン 
  2. バソプレシン 
  3. ソマトスタチン 
  4. 甲状腺刺激ホルモン 
  5. 副腎皮質刺激ホルモン 

解説

下垂体前葉からは副腎皮質刺激ホルモン成長ホルモン甲状腺刺激ホルモン、乳汁分泌ホルモン、性腺刺激ホルモンが、下垂体後葉からは抗利尿ホルモン(バソプレッシン)が分泌される

答え 2

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