第68回診療放射線技師国家試験を解説#AM76~80

午前 問76

正弦波交流の実効値Veと平均値Vaとの比(Ve:Va)はどれか。 

  1. π:1 
  2. π
  3. π
  4. π:2 
  5. π:2

解説

波形率 = 実効値 / 平均値 = π / 2√2
実効値:平均値 = π:22

答え 5

午前 問77

半導体の性質で正しいのはどれか。2つ選べ。 

  1. 熱電効果が現れる。 
  2. 磁界によってホール効果が現れる。 
  3. 光照射によって電気抵抗率が高くなる。 
  4. 温度が高くなると電気抵抗率が高くなる。 
  5. 微量不純物の添加量に比例して電気抵抗率が高くなる。 

解説

  • 光照射によって電気抵抗率が低くなる電気伝導率が増加する
  • 温度が高くなると電気抵抗率が低くなる
  • 微量不純物の添加量に比例して電気抵抗率が低くなる

答え 1,2

午前 問78

物理量と放射線の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。 

  1. W値              炭素線 
  2. カーマ             電子線 
  3. 阻止能             X線 
  4. 照射線量            中性子線 
  5. 質量エネルギー吸収係数     γ線 

解説

  • W値              荷電粒子
  • カーマ             非荷電粒子
  • 阻止能             荷電粒子
  • 照射線量            光子
  • 質量エネルギー吸収係数     非荷電粒子

答え 1,5

午前 問79

発光現象を利用した検出器はどれか。2つ選べ。 

  1. 電離箱 
  2. GM計数管 
  3. 比例計数管 
  4. シンチレーション検出器 
  5. 熱ルミネッセンス線量計 

解説

  • 電離箱:電離作用を利用
  • GM計数管:電離作用を利用
  • 比例計数管:電離作用を利用
  • シンチレーション検出器:発光現象を利用
  • 熱ルミネッセンス線量計:発光現象を利用

答え 4,5

午前 問80

吸収線量で正しいのはどれか。 

  1. 熱量計によって絶対測定ができる。 
  2. 制限質量衝突阻止能比に反比例する。 
  3. 測定値の温度気圧補正にはBoagの式が用いられる。 
  4. 過渡電子平衡が成立するときは衝突カーマに等しい。 
  5. 霧箱ではBragg-Gray〈ブラッグ・グレイ〉の空洞理論に基づいて測定する。 

解説

  • 制限質量衝突阻止能比に比例する
  • 測定値のイオン再結合補正にはBoagの式が用いられる
  • 2次電子平衡が成立するときは衝突カーマに等しい
  • 霧箱はブラッグ・グレイの空洞理論と関係しない

答え 1

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