第68回診療放射線技師国家試験を解説#PM1~5

午後 問1

炭素の同位体で正しいのはどれか。2つ選べ。 

  1. 11Cは天然に存在する。 
  2. 13Cは天然に存在する。 
  3. 11Cは安定同位元素である。 
  4. 13Cは放射性同位元素である。 
  5. 14Cは年代測定に利用される。 

解説

  • 炭素の自然界に存在する同位体は12C13C14C
  • 12Cは約99%を占め、安定同位体である
  • 13Cは約1%を占め、安定同位体である
  • 14Cは非常に微量で、放射性同位元素である
  • 14Cは半減期が5730年で年代測定に利用される

答え 2,5

午後 問2

原子炉で製造される核種はどれか。2つ選べ。 

  1. 67Ga 
  2. 99Mo 
  3. 123
  4. 131
  5. 201Tl 

解説

32P、51Cr、59Fe、60Co、90Sr、99Mo、125I、131I、133Xe、137Csなど

答え 2,4

午後 問3

PET薬剤の放射化学的純度の検定に用いるのはどれか。 

  1. ホットアトム法 
  2. クロラミン-T法 
  3. トリチウムガス接触法 
  4. 高速液体クロマトグラフィ 
  5. ラクトパーオキシダーゼ法 

解説

ろ紙クロマトグラフィ、薄層クロマトグラフィ、ガスクロマトグラフィ、イオン交換クロマトグラフィ、高速液体クロマトグラフィなど

クロラミン-T法、ラクトパーオキシダーゼ法:放射性ヨウ素のタンパクへの標識方法
ホットアトム法、トリチウムガス接触法:標識化合物の合成法

答え 4

午後 問4

放射化分析で正しいのはどれか。2つ選べ。 

  1. 検出感度が高い。 
  2. 成分定量の精度が高い。 
  3. 自己遮へいの影響がない。 
  4. 使用する装置が安価である。 
  5. 多元素同時分析が可能である。 

解説

  • 成分定量の精度は低い
  • 自己遮へいの影響がある
  • 原子炉などの放射化をおこなう装置が必要

答え 1,5

午後 問5

回転陽極X線管の短時間許容負荷が増加するのはどれか。2つ選べ。 

  1. 回転数を増やす。 
  2. 陽極半径を大きくする。 
  3. ターゲット角を大きくする。 
  4. フィラメント電流を大きくする。 
  5. ターゲット – フィラメント間距離を広げる。 

解説

  • 実焦点面積を大きくする
  • ターゲット角度を小さくする
  • 陽極回転数を増やす
  • リプル百分率を小さくする
  • 焦点軌道直径を大きくする

答え 1,2

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