第68回診療放射線技師国家試験を解説#PM11~15

午後 問11

MRIで用いられるフェーズドアレイコイルの特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。 

  1. 送受信型コイルである。 
  2. 複数のコイルで構成されている。 
  3. コイルから離れた部位のSN比が高い。 
  4. 小さなFOVでの高解像度撮影に用いられる。 
  5. パラレルイメージングを行う際に使用される。 

解説

  • 受信型コイルである
  • コイルから離れた部位のSN比が低い
  • 大きなFOVでの高解像度撮影に用いられる

答え 2,5

午後 問12

無散瞳眼底カメラによる検査のとき、眼球に最も近いところに位置する部品はどれか。 

  1. 有孔ミラー 
  2. 対物レンズ 
  3. ハロゲンランプ 
  4. フォーカシングレンズ 
  5. クイックリターンミラー 

解説

眼球から順に対物レンズ、有孔ミラー、フォーカシングレンズ、クイックリターンミラー
ハロゲンランプは眼球から撮像カメラの直線上に無く、有孔ミラーに反射させて撮影される

答え 2

午後 問13

超音波検査で正しいのはどれか。2つ選べ。 

  1. 体内での音速は空気中よりも速い。 
  2. 周波数が高いほど深部での観察領域が広い。 
  3. カラードップラーでは探触子に近づく血流を青で表示する。 
  4. コンベックス式探触子では振動子が直線上に配列されている。 
  5. 深部の減衰を補正するために感度補正〈STC〉の調整が必要である。 

解説

  • 周波数が高いほど深部での観察領域が難しい
  • カラードップラーでは探触子に近づく血流を赤、遠ざかる血流を青で表示する
  • コンベックス式探触子では振動子が扇状に配列されている

答え 1,5

午後 問14

X線CT装置の日常点検項目に含まれないのはどれか。 

  1. ノイズ 
  2. スライス厚 
  3. 幾何学的歪み 
  4. コントラストスケール 
  5. 高コントラスト分解能 

解説

CTの日常点検項目

  • ノイズ
  • コントラストスケール
  • 空間分解能
  • スライス厚
  • 高コントラスト分解能
  • 低コントラスト分解能
  • CTDI(※日常の性能評価項目には無い

答え 3

午後 問15

STIR法で正しいのはどれか。 

  1. CHESS法よりSN比は高い。 
  2. 最初に90度のRFパルスを印加する。 
  3. 水と脂肪の位相差を利用した撮影法である。 
  4. 脂肪の縦磁化がゼロになる時間にTEを設定する。 
  5. CHESS法より磁場の不均一性の影響を受けにくい。 

解説

  • CHESS法よりSN比は低い
  • 最初に180度のRFパルスを印加する
  • 水と脂肪の縦緩和時間の差を利用した撮影法である 
  • 脂肪の縦磁化がゼロになる時間にTRを設定する

答え 5

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