第68回診療放射線技師国家試験を解説#PM26~30

午後 問26

得られる像が拡大するコリメータはどれか。2つ選べ。 

  1. 平行多孔 
  2. ピンホール 
  3. コンバージング 
  4. スラントホール 
  5. ダイバージング 

解説

  • 平行多孔:実物大の画像が得られる
  • スラントホール:実物大の画像が得られる
  • ダイバージング:縮小された画像が得られる

答え 2,3

午後 問27

SPECTの分解能に影響しないのはどれか。 

  1. 回転半径 
  2. 散乱補正 
  3. 画像再構成法 
  4. 放射能減衰補正 
  5. 収集マトリクスサイズ 

解説

  • 回転半径:大きくなるほど分解能は低下
  • 散乱補正:散乱線が多いと分解能は低下
  • 画像再構成法:ノイズが多いと分解能は低下
  • 収集マトリクスサイズ:大きくなるほど分解能は低下

答え 4

午後 問28

18F-FDG PETのSUV値で正しいのはどれか。 

  1. 血糖値が高いと腫瘍で高くなる。 
  2. 運動後に検査をすると筋肉で低くなる。 
  3. 皮下への注射漏れがあると脳で高くなる。 
  4. 投与から1時間経過すると腫瘍で一定となる。 
  5. 18F-FDGが体外に排出されず体内に均等に分布すると1になる。 

解説

  • 血糖値が高いと腫瘍によっては低くなる
  • 運動後に検査をすると筋肉で高くなる
  • 皮下への注射漏れがあると脳で低くなる
  • 投与からの時間経過では腫瘍によって異なる

答え 5

午後 問29

SPECTの画像処理で正しいのはどれか。 

  1. Wienerフィルタでスムージングがかかる。 
  2. Sorenson法は再構成後のデータを補正する。 
  3. Chang法は再構成前の投影データを補正する。 
  4. Butterworthフィルタは低域通過フィルタである。 
  5. Ramachandranフィルタは高周波成分を低減する。 

解説

  • Wienerフィルタは高域通過フィルタである
  • Sorenson法は再構成前のデータを補正する
  • Chang法は再構成後の投影データを補正する
  • Ramachandranフィルタは高周波成分を強調する

答え 4

午後 問30

脳血流SPECT像を示す。 
矢印で示す構造はどれか。 

  1. 視床 
  2. 小脳 
  3. 中脳 
  4. 側頭葉 
  5. 線条体 

解説

左右対称で位置的に視床となる
更に外側の集積部分はレンズ核

答え 1

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