第68回診療放射線技師国家試験を解説#PM96~100

午後 問96

国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007年勧告において胎児への確定的影響を考慮すべきしきい線量[mGy]はどれか。

  1. 20 
  2. 100 
  3. 650 
  4. 2,500 

解説

胚死亡や奇形の誘発は100mSvをしきい値とされている

答え 3

午後 問97

医療法施行規則で定める場所と実効線量限度の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 一般病室内                   1mSv/年 
  2. 病院の敷地の境界                250μSv/月 
  3. 病院内の人が居住する区域            1.3mSv/ 月 
  4. 放射線治療病室の画壁の外側           1mSv/週 
  5. 診療用放射線照射装置使用室の画壁の外側     1mSv/週 

解説

  • 一般病室内                   1.3mSv/3月 
  • 病院の敷地の境界                250μSv/3月 
  • 病院内の人が居住する区域            250μSv/3月 

答え 4,5

午後 問98

等価線量を算出するのに必要なのはどれか。2つ選べ

  1. 組織重量 
  2. 線質係数 
  3. 組織加重係数 
  4. 放射線加重係数 
  5. 組織の平均吸収線量 

解説

等価線量 = 組織の平均吸収線量 × 放射線加重係数

答え 4,5

午後 問99

施設の放射能汚染防止策で誤っているのはどれか。

  1. 管理区域内での飲食を禁止する。 
  2. 排気フィルタを定期的に交換する。 
  3. 排気口は高い煙突や建物の高層部に設置する。 
  4. 管理区域内の気圧を外気よりわずかに陽圧となるように調節する。 
  5. 排気口から排出する空気中の放射能濃度をガスモニタで監視する。

解説

管理区域内の気圧を外気よりわずかに陰圧となるように調節する

答え 4

午後 問100

198Auグレイン1,500MBqを永久刺入された患者から2mの距離で1時間介助を行う看護師の被ばく線量[μSv]に最も近いのはどれか。 
ただし、患者の体内における減弱は考慮しないものとし、実効線量率定数は0.0576μSv・m2・MBq-1・h-1とする。 

  1. 21.6 
  2. 43.2 
  3. 86.4 
  4. 172.8 
  5. 345.6 

解説

1500 × 0.0576 × 1/4 = 21.6

答え 1

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