第69回診療放射線技師国家試験を解説#AM11~15

午前 問11

7TのMRIにおける水素原子核の共鳴周波数[MHz]に最も近いのはどれか。
ただし、1.5Tでの水素原子核の共鳴周波数を64MHzとする。

  1. 43
  2. 64
  3. 128
  4. 256
  5. 299

解説

7 × 64 / 1.5 ≒ 299

答え 5

午前 問12

5インチRFコイルの写真を示す。
撮影に適する部位はどれか。

  1. 肝臓
  2. 手掌
  3. 脊髄
  4. 大動脈

解説

撮影範囲の狭い表皮に近い組織の撮影に用いる

答え 3

午前 問13

超音波検査で正しいのはどれか。

  1. 深部臓器を観察するためには高い周波数を用いる。
  2. 骨盤部内臓器の観察は排尿後に行うのが望ましい。
  3. セクタ式探触子では複数の振動子が円弧状に配列されている。
  4. ダイナミックレンジを広くすると画像のコントラストが強くなる。
  5. sensitivity time control〈STC〉は深さに応じてエコー信号を調整する。

解説

  • 浅部臓器を観察するためには高い周波数を用いる
  • 膀胱や前立腺等の観察は排尿前に行うのが望ましい
  • セクタ式探触子では複数の振動子が直線状に配列されている
  • ダイナミックレンジを広くすると画像のコントラストが弱くなる

答え 5

午前 問14

超音波像を示す。
走査方式はどれか。

  1. アーク走査
  2. セクタ走査
  3. リニア走査
  4. ラジアル走査
  5. コンベックス走査

解説

扇状の撮影範囲で、胆のうと肝臓が描出されているのでコンベックス走査となる

答え 5

午前 問15

MRIのSARで正しいのはどれか。

  1. 被写体が大きいほど低下する。
  2. フリップ角が小さい方が増加する。
  3. 1.5Tよりも3TのMRI装置の方が増加する。
  4. 同じスライス枚数のとき、TRが短いほど低下する。
  5. スピンエコー法よりも高速スピンエコー法の方が低下する。

解説

  • 被写体が大きいほど増加する
  • フリップ角が小さい方が低下する
  • 同じスライス枚数のとき、TRが短いほど増加する
  • スピンエコー法よりも高速スピンエコー法の方が増加する

答え 3

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