第69回診療放射線技師国家試験を解説#AM66~70

午前 問66

しきい線量が最も低いのはどれか。

  1. 卵巣(不妊)
  2. 皮膚(紅斑)
  3. 脊髄(麻痺)
  4. 精巣(永久不妊)
  5. 骨髄(造血機能低下)

解説

答え 5

午前 問67

全身に1回1,000Gyの大量被ばくを受けた直後に生じるのはどれか。

  1. 脳死
  2. 分裂死
  3. 腸管死
  4. 骨髄死
  5. 発がん

解説

中枢神経死:100Gy以上腸管死:8~50Gy骨髄死:2~10Gyで死に至る
今回は1000Gyの被ばくとなるので中枢神経死(脳死)が直後に生じる

答え 1

午前 問68

LETについて正しいのはどれか。

  1. 電子線は高LET放射線である。
  2. 酸素効果はLETの増加とともに減少する。
  3. LETが大きくなればRBEは直線的に大きくなる。
  4. 線量率効果は低LET放射線よりも高LET放射線で大きい。
  5. 分割照射による耐容性の増加は低LET放射線よりも高LET放射線で大きい。

解説

答え 2

午前 問69

温熱療法について正しいのはどれか。

  1. 低酸素細胞には効果が低い。
  2. 化学療法との併用効果は乏しい。
  3. 細胞周期のS期で感受性が高い。
  4. 連続して毎日施行するのが望ましい。
  5. 殺細胞効果は38〜40℃の範囲で最も高い。

解説

  • 低酸素細胞には効果が高い
  • 化学療法との併用効果は高い
  • 連続して毎日施行すると熱耐性が生じる
  • 殺細胞効果は41℃以上で高くなる

答え 3

午前 問70

1MVの電位差で獲得する運動エネルギーが最も大きいのはどれか。

  1. 電子
  2. 陽子
  3. α粒子
  4. 重陽子
  5. 陽電子

解説

運動エネルギ=電位差×電荷なので電荷が最も大きいと運動エネルギーも最も大きい

答え 3

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