第69回診療放射線技師国家試験を解説#AM81~85

午前 問81

放射線検出器でMg2SiO4:Tbを用いるのはどれか。

  1. 半導体検出器
  2. 蛍光ガラス線量計
  3. 熱ルミネセンス線量計
  4. シンチレーション検出器
  5. 光刺激ルミネセンス線量計

解説

Mg2SiO4:Tbは高感度でフェーディングがほとんどなく、応答の直線領域が長い

答え 3

午前 問82

ゲルマニウム検出器のγ線エネルギー校正で、500keVと1,000keVの光電ピークのチャネルが900と1,900であった。
光電ピークが1,300チャネルである未知核種のエネルギー値[keV]はどれか。
ただし、エネルギー校正曲線は直線近似できるものとする。

  1. 600
  2. 650
  3. 700
  4. 750
  5. 800

解説

900x + a = 500、1900x + a = 1000とすると x = 0.5、a = 50となる
E = 1300 × 0.5 + 50 = 700

答え 3

午前 問83

IVRにおける診療放射線技師の対応として正しいのはどれか。

  1. 腹腔動脈を自由呼吸下で撮影した。
  2. 清潔野に素手で触れた器具を置いた。
  3. 術者の被ばく線量を面積線量計で評価した。
  4. 含鉛アクリル板をできる限りX線管に近づけて設置した。
  5. ヨード造影剤を投与前に36℃程度まで加温して使用した。

解説

  • 腹腔動脈は息止して撮影する
  • 清潔野の器具を素手で触れてはいけない
  • 術者の被ばく線量は個人被ばく線量計で評価する
  • 面積線量計は患者の被ばく線量評価に用いる
  • 含鉛アクリル板をできる限り被写体に近づけて設置する
  • ヨード造影剤を投与前に36℃程度まで加温して粘稠度を下げる

答え 5

午前 問84

X線撮影用グリッドの使用で正しいのはどれか。

  1. 被ばく線量が低下する。
  2. 乳房拡大撮影で使用する。
  3. 検出器に入る散乱線が増加する。
  4. 画像のコントラストが向上する。
  5. 管電流の大きさに応じてグリッド比を変える。

解説

  • 被ばく線量が増加する
  • 乳房拡大撮影で使用しない
  • 検出器に入る散乱線が減少する
  • 管電圧の大きさに応じてグリッド比を変える

答え 4

午前 問85

側臥位胸部正面X線撮影が診断に最も有用なのはどれか。

  1. 胸水
  2. 胸骨骨折
  3. 鎖骨骨折
  4. 消化管穿孔
  5. 気管支異物

解説

側臥位胸部正面X線撮影(デクビタス)は胸水の診断に有用

答え 1

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