第69回診療放射線技師国家試験を解説#PM16~20

午後 問16

生体内の代謝情報を取得できるのはどれか。

  1. MRA
  2. FLAIR像
  3. 拡散強調像
  4. MR hydrography
  5. MR スペクトロスコピー

解説

MRスペクトロスコピー(MRS):生体内に存在する代謝物質を非侵襲的に検出
MR hydrography:きわめて強いT2強調画像を撮影し、水信号のみを信号源として収集

答え 5

午後 問17

頸椎のMRIを依頼された。その患者の頸椎X線写真を示す。
この患者のMRIを行う際に適切なのはどれか。
なお、使用されている金属はMRIを行っても安全な素材とする。

  1. 厚いスライスを用いる。
  2. 広い受信バンド幅を用いる。
  3. 撮影条件を変更する必要はない。
  4. グラディエントエコー法を用いる。
  5. 1.5Tよりも3TのMRI装置を用いるのが望ましい。

解説

金属による影響を抑えるために、

  • 薄いスライスを用いる
  • 広い受信バンド幅を用いる
  • SE法FSE法を用いる
  • 3Tよりも1.5TのMRI装置を用いる

答え 2

午後 問18

脳のMRIで正しいのはどれか。

  1. 拡散強調像では脳脊髄液が高信号になる。
  2. 横断像を得るための基準線は耳垂直線である。
  3. T2強調像で灰白質は白質よりも高信号となる。
  4. MR cisternographyではガドリニウム造影剤を使用する。
  5. 微小な脳梗塞を描出するためにdynamic MRIを施行する。

解説

  • 拡散強調像では脳脊髄液が低信号になる
  • MR cisternographyでは造影剤を使用しない
  • 微小な脳梗塞を描出するために拡散強調画像を施行する

答え 3

午後 問19

超音波像における疾患と所見の組合せで正しいのはどれか。

  1. 脂肪肝        コメット様エコー
  2. 胆囊炎        後方エコー増強
  3. 腎結石        音響陰影
  4. 肝細胞癌       ブルズアイサイン
  5. 転移性肝癌      モザイクパターン

解説

  • 脂肪肝        肝腎コントラスト
  • 胆囊炎        (マーフィー徴候など)
  • 肝細胞癌       モザイクパターン
  • 転移性肝癌      ブルズアイサイン

答え 3

午後 問20

頸部MRA像を示す。
矢印で示す血管アとイの組合せで正しいのはどれか。

    ア       イ

  1. 外頸動脈      鎖骨下動脈
  2. 外頸動脈      腕頭動脈
  3. 総頸動脈      腕頭動脈
  4. 内頸動脈      腕頭動脈
  5. 内頸動脈      鎖骨下動脈

解説

答え 2

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