第69回診療放射線技師国家試験を解説#PM96~100

午後 問96

放射線加重係数が最も低いのはどれか。
ただし、放射線加重係数は国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007年勧告の値とする。

  1. α
  2. γ
  3. 炭素線
  4. 陽子線
  5. 中性子線

解説

光子・電子:1 、陽子:2 、α粒子:20 、中性子:2.5~20

答え 2

午後 問97

医療法施行規則で主要構造部を耐火構造又は不燃材料を用いた構造にすることが規定されているのはどれか。2つ選べ

  1. 放射線治療病室
  2. エックス線診療室
  3. 診療用放射性同位元素使用室
  4. 診療用放射線照射器具使用室
  5. 陽電子断層撮影診療用放射性同位元素使用室

解説

診療用放射線照射装置使用室、放射性同位元素装備診療機器使用室、診療用放射性同位元素使用室、陽電子断層撮影診療用放射性同位元素使用室の4つに規定される

答え 3,5

午後 問98

β線排水モニタリングに最も適した放射線検出器はどれか。

  1. 電離箱
  2. GM計数管
  3. 3He比例計数管
  4. NaI(Tl)シンチレータ
  5. プラスチックシンチレータ

解説

β線とγ線に感度のあるプラスチックシンチレーションが用いられる

答え 5

午後 問99

放射性同位元素による表面汚染で正しいのはどれか。

  1. ふき取り面積は10cm2である。
  2. 固着性汚染の場合はスミア法を用いる。
  3. β線を放出する核種の表面密度限度は4Bq/cm2である。
  4. γ線を放出する核種の表面密度限度は40Bq/cm2である。
  5. 表面の材質は浸透性の方が非浸透性よりふき取り効率が高い。

解説

  • ふき取り面積は100cm2
  • 固着性汚染の場合は直接法を用いる(遊離性汚染にはスミア法
  • β線を放出する核種の表面密度限度は40Bq/cm2

答え 4

午後 問100

医療被ばくを低減させるのはどれか。

  1. X線撮影時のグリッド使用
  2. PET撮影終了後の退室制限
  3. IVR術者の放射線防護衣着用
  4. 高パルスレートX線透視の使用
  5. 123I-MIBGシンチグラフィ前のヨウ素剤投与

解説

  1. X線撮影時のグリッド使用で医療被ばくは増大する
  2. IVR術者の放射線防護衣着用は職業被ばくの低減になる
  3. 高パルスレートX線透視の使用で医療被ばくは増大する

答え 5

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