もくじ
午前 問1
放射性壊変で正しいのはどれか。
- α壊変では原子核内に軌道電子が取り込まれる。
- 軌道電子捕獲では原子核からHeの原子核が放出される。
- 核異性体転移では励起状態の原子核からγ線が放出される。
- β+壊変では原子核内の中性子1個が陽子1個に変換される。
- β–壊変では原子核内の陽子1個がニュートリノ1個に変換される。
解説
- α壊変では原子核からHeの原子核(α粒子)が放出される
- 軌道電子捕獲では原子核内に軌道電子が取り込まれる
- β+壊変では原子核内の陽子がβ+粒子と電子ニュートリノを放出して中性子になる
- β–壊変では原子核内の中性子がβ–粒子と反電子ニュートリノを放出して陽子になる
答え 3
午前 問2
99Mo-99mTcジェネレータで正しいのはどれか。
- 永続平衡が成立する。
- ミルキングによって99Moが溶出する。
- 親核種はアルミナカラムに保持される。
- ジェネレータ内で親核種の放射能は極大値を示す。
- 放射平衡時に99Moと99mTcの放射能は等しくなる。
解説
- 過渡平衡が成立する
- ミルキングによって99mTcが溶出する
- 放射平衡時に99Moと99mTcの放射能はA2 = A1 × T1 / ( T1 – T2 ) となる
答え 3
午前 問3
蛋白質の放射性ヨウ素の間接標識法はどれか。
- Wilzbach〈ウイルツバッハ〉法
- ヨードゲン法
- クロラミン-T法
- Bolton-Hunter〈ボルトン・ハンター〉法
- ラクトパーオキシダーゼ法
解説
蛋白質の放射性ヨウ素の標識法は4つ
- 直接標識
- ヨードゲン法
- クロラミン-T法
- ラクトパーオキシダーゼ法
- 間接標識
- Bolton-Hunter〈ボルトン・ハンター〉法
答え 4
午前 問4
放射性トレーサ法について誤っているのはどれか。
- 測定感度が高い。
- 生体に薬理効果が現れる。
- 分離しなくても定量が可能である。
- 生きたままの動物で利用可能である。
- オートラジオグラフィで視覚的に観察できる。
解説
放射性トレーサ法は放射性物質の検出感度が極めて大きいことを利用し、目的物質の移動や分布、化学反応の過程などを調べる手法
極微量で検出可能であり、試料によっては非破壊検査、リアルタイム計測が可能
答え 2
午前 問5
回転陽極X線管で焦点軌道半径を20%大きくした場合の、0.1s以下の短時間許容負荷の増加割合に最も近いのはどれか。
- 5%
- 7%
- 10%
- 13%
- 15%
解説
短時間許容負荷増加割合 = √(陽極回転数 × 焦点軌道半径)より
√1.2 ≒ 1.1
答え 3