もくじ
午前 問16
拡散強調像について誤っているのはどれか。
- 見かけの拡散係数が得られる。
- b値はMPGパルスの間隔を示す。
- 急性期脳梗塞の診断に用いられる。
- 撮影には一般的にEPI法が用いられる。
- 組織の水分子のブラウン運動の大きさを画像化する。
解説
b値とは拡散度合いを示す指標
b値 = γ2G2δ2(Δ – δ / 3)
γ:磁気回転比、G:MPGの大きさ、δ:MPG印加時間、Δ:MPGの始まりから始まりの間隔
答え 2
午前 問17
TOF法MRAで血管内の信号低下の原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
- 渦流
- 栓流
- 層流
- 乱流
- 定常流
解説
血流の乱れによって信号低下がおこりやすい
答え 1,4
午前 問18
MRIのアーチファクトで正しいのはどれか。
- マジックアングルアーチファクトはT2強調像で強く現れる。
- 化学シフトアーチファクトは静磁場強度が高いほど大きくなる。
- 折り返しアーチファクトはスライスを厚くすることで回避できる。
- モーションアーチファクトはインターリーブ法によって抑制できる。
- エヌハーフアーチファクトは信号のデータ収集を打ち切ることで生じる。
解説
- マジックアングルアーチファクトはTEの短いシーケンス(T1強調像)で強く現れる
- 折り返しアーチファクトはFOVを大きくすることで回避できる
- クロストークアーチファクトはインターリーブ法によって抑制できる
- エヌハーフアーチファクトはEPIで発生するアーチファクトで渦電流や磁場の不均一性で生じる
答え 2
午前 問19
脳白質神経路の走行を推定するのに用いられるのはどれか。
- ASL〈arterial spin labeling〉
- BOLD〈blood oxygenation level dependent〉
- DTI〈diffusion tensor imaging〉
- MRA〈magnetic resonance angiography〉
- VBM〈voxel-based morphometry〉
解説
- ASL:脳灌流画像
- BOLD:fMRI(脳機能画像)
- DTI:脳神経線維画像
- MRA:脳血流画像
- VBM:脳形態画像
答え 3
午前 問20
乳腺専用コイルを使用して撮影した同一断面のMR像を示す。正しいのはどれか。
- AはT2強調像である。
- 仰臥位での撮影である。
- 位相方向は左右方向である。
- Bは脂肪抑制T1強調像である。
- Cは脂肪抑制T2強調像である。
解説
- Aは脂肪が高信号なのでT1強調像
- Bは乳腺が高信号で脂肪が低信号なのでT2脂肪抑制画像
- Cは心臓や血管内の血液が高信号なので造影剤を使用したT1脂肪抑制画像
- 乳房MRIは基本的に腹臥位での撮影
答え 3