第70回診療放射線技師国家試験を解説#AM26~30

午前 問26

放射性医薬品と評価項目の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 123I-BMIPP        心筋脂肪酸代謝
  2. 123I-IMP          脳血流
  3. 123I-MIBG          ドパミントランスポータ
  4. 123I-イオフルパン     甲状腺機能
  5. 123I-イオマゼニル     心臓交感神経機能

解説

  • 123I-MIBG          心臓交感神経機能
  • 123I-イオフルパン     ドパミントランスポータ
  • 123I-イオマゼニル     脳受容体

答え 1,2

午前 問27

PETについて誤っているのはどれか。

  1. 3D収集が主流である。
  2. SPECTより感度が高い。
  3. SPECTより空間分解能が高い。
  4. 偶発同時計数は投与量に比例する。
  5. NECR〈noise equivalent count rate〉でSN比を評価できる。

解説

偶発同時計数は投与量の2乗に比例する

答え 4

午前 問28

123Iによる甲状腺摂取率検査を行う場合のヨウ素含有食品の摂取制限期間はどれか。

  1. 6時間
  2. 24時間
  3. 3日
  4. 1週間
  5. 1か月

答え 4

午前 問29(複数正答あり)

放射性医薬品で投与後にプラナー像を撮影する頻度が最も低いのはどれか。

  1. 81mKr
  2. 99mTc-MAA
  3. 123I-イオマゼニル
  4. 123I-MIBG
  5. 131I-アドステロール

解説

81mKrガスは投与しながら撮影するので、撮影が終わると投与も止める

答え 1 or 3

午前 問30

PET画像処理で正しいのはどれか。

  1. 減弱補正にはX線CT像を用いる。
  2. PET値から放射能濃度値への換算にはSUVを用いる。
  3. 画像再構成にはCCF〈cross calibration factor〉を用いる。
  4. 空間分解能補正にはSSS〈single scatter simulation〉法を用いる。
  5. 散乱同時計数の除去にはPSF〈point spread function〉法を用いる。

解説

  • SUV = 腫瘍PET値 ×(1 / CCF) /(投与放射能 / 体重)
  • CCFはSUV算出時の校正定数
  • 空間分解能補正にはPSF法を用いる
  • 散乱同時計数の除去にはSSS法を用いる

答え 1

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA