第70回診療放射線技師国家試験を解説#AM81~85

午前 問81

照射線量について正しいのはどれか。2つ選べ

  1. 水中で定義される。
  2. 単位はJ・kg-1である。
  3. 荷電粒子に対して定義される。
  4. 制動放射による電離を含めない。
  5. エネルギーフルエンスに比例する。

解説

  • 空中で定義される
  • 単位はC・kg-1である
  • 光子に対して定義される

答え 4,5

午前 問82

高エネルギー電子線における水の深さと深部量百分率の関係を図に示す。
電子線のエネルギー[MeV]に最も近いのはどれか。
ただし、水の質量阻止能は1.9MeV・cm2・g-1とする。

  1. 10
  2. 12
  3. 14
  4. 16
  5. 18

解説

治療可能深は入射エネルギーE0の1/3=80%線量の深さである
5.6cm × 3 ≒ 16cm

答え 4

午前 問83

X線撮影中に患者が急に意識を消失した。
患者からの反応がないことを確認した後、一次救命処置としてまず行うべきなのはどれか。

  1. 保温
  2. 応援要請
  3. 胸骨圧迫
  4. 血圧測定
  5. AED 装着

解説

一次救命手順

  1. 周囲の確認・安全確保
  2. 意識の確認
  3. 救急車・AEDの依頼(応援要請)
  4. 呼吸の確認
  5. 気道確保
  6. 胸骨圧迫

答え 2

午前 問84

X線撮影におけるエアギャップ法で正しいのはどれか。

  1. 像が拡大する。
  2. グリッドを使用する。
  3. 画像コントラストは低下する。
  4. 被写体と検出器を密着させて撮影する。
  5. 被写体で発生する散乱線量が増加する。

解説

エアギャップ法グレーデル法)は散乱体と画像記録系との間を離すことで散乱X線を除去する方法

答え 1

午前 問85

X線撮影の体位を示す。
観察部位で正しいのはどれか。

  1. 小転子
  2. 大転子
  3. 顆間窩
  4. 鉤状突起
  5. 膝蓋大腿関節

解説

四つん這いの姿勢なので顆間窩撮影と考えられる

答え 3

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