もくじ
午後 問21
MRI の撮影法で BOLD〈blood oxygenation level dependent〉効果に最も鋭敏なのはどれか。
- EPI
- FLAIR
- FSE
- SE
- STIR
解説
- BOLD効果:血液中の赤血球には酸素を運ぶヘモグロビンが多量にあり、このヘモグロビンは酸素分子を結合している時には反磁性、毛細管で酸素を放出した後(デオキシヘモグロビン)では常磁性になる。常磁性体は磁場をゆがめるため、周りのプロトンからの信号を低下させる。
- fMRI(functional MRI):BOLD効果を利用した脳機能を画像化する撮影法。主にEPI法を用いる。
答え 1
午後 問22
脳卒中の急性期に撮影された頭部 MRI の拡散強調像を示す。
矢印の高信号が反映している病態として正しいのはどれか。
- 血液の貯留
- 血管原性浮腫
- 細胞障害性(細胞毒性)浮腫
- 脳室の拡大
- 脳の萎縮
解説
拡散強調画像にて高信号になる病態として脳梗塞・脳腫瘍・細胞障害性浮腫などがある
答え 3
午後 問23
MR 像を示す。
正しいのはどれか。
- Aは子宮である。
- T1強調像である。
- Bは大転子である。
- 大腿骨頭は両側とも正常である。
- 脂肪抑制パルスが付加されている。
解説
- 膀胱や関節の水成分が高信号なのでT2強調画像である
- Bは小転子、外側が大転子となる
- 右大腿骨頭に低信号領域を認める
- 皮下脂肪が高信号であるため脂肪抑制はされていない
答え 1
午後 問24
脳のファンクショナル MRI で正しいのはどれか。
- 造影剤を使用する。
- データ取得に FSE 法を用いる。
- データ処理に最大値投影法を用いる。
- 運動野を描出するために光刺激を行う。
- 神経の活動に伴う血流変化を画像化している。
解説
- fMRIのメリットとして造影剤を使用せず撮像できる
- データ取得にEPI法を用いる
- 運動野を描出するために手掌握運動をおこなう
答え 5
午後 問25
脳 SPECT 像を示す。
使用された放射性医薬品はどれか。
- 99mTc – ECD
- 99mTc – HMPAO
- 123I – IMP
- 123I – イオフルパン
- 123I – イオマゼニル
解説
画像はダットスキャン(DATイメージング)と呼び、線条体におけるドパミントランスポーター(DAT)の分布を可視化することでパーキンソン症候群の早期診断や、レビー小体型認知症の診断精度の向上を助ける。イオフルパンを静注し撮像する。
答え 4