もくじ
午後 問31
ガンマカメラについて正しいのはどれか。
- シンチレータは CsI:Tl が主流である。
- 検出素子として半導体を搭載した装置がある。
- 光電子増倍管は1検出器当たり 1,000 本程度である。
- 位置信号はエネルギー信号で乗算することで正規化される。
- 光電ピークに30〜50%のエネルギーウィンドウを設定する。
解説
- シンチレータは NaI:Tl が主流
- 光電子増倍管は1検出器当たり 50~100 本程度
- 位置信号はエネルギー信号で除算することで正規化される
- 光電ピークに ±10%のエネルギーウィンドウを設定
答え 2
午後 問32
PET 装置の二次元収集に対する三次元収集の特徴で正しいのはどれか。
- 感度は変わらない。
- 検査時間を短縮できる。
- 減弱補正の精度が向上する。
- 偶発同時計数の影響を軽減できる。
- 頭尾方向の感度差が均てん化する。
解説
- 感度が高くなるが、散乱線や偶発同時計数の影響も大きくなる
- 検査時間は短くなるが、画像再構成の時間は長くなる
- より高精度な散乱補正が必要となる
- 体軸方向の感度差が大きくなる
答え 2
午後 問33
副腎腫瘍の診断に用いられる放射性医薬品はどれか。2つ選べ。
- 123I – MIBG
- 99mTc – ECD
- 99mTc – MIBI
- 123I – BMIPP
- 131I – アドステロール
解説
- 123I – MIBG:副腎髄質シンチグラフィ
- 99mTc – ECD:脳血流シンチグラフィ
- 99mTc – MIBI:副甲状腺シンチグラフィ
- 123I – BMIPP:心筋シンチグラフィ
- 131I – アドステロール:副腎皮質シンチグラフィ
答え 1,5
午後 問34
18F – FDG 腫瘍PETでSUVを計算で求めるために必要なのはどれか。2つ選べ。
- 体重
- 血糖値
- 血中の放射能量
- 投与薬剤の容量
- 投与薬剤の放射能量
解説
答え 1,5
午後 問35
国際対がん連合〈UICC〉による TNM 分類で正しいのはどれか。
- T 因子は画像所見のみで決定する。
- pTNM は術後病理組織学的分類である。
- T1 かT2 の判断に迷うときには T2 とする。
- PS〈全身状態〉がであれば臨床病期はⅣ期とする。
- T 因子の進行度は全ての悪性腫瘍において共通である。
解説
- T 因子は画像所見や病理検査などによって決定
- 判断に迷うときには低い方にする
- PSとTNM分類に関連性はない
- T 因子の進行度は腫瘍によって異なる
答え 2